東北第一物流、出羽三山ラッピング 日本遺産PRに一役
物流企業
2017/12/18 0:00
【山形】東北第一物流(加川操一社長、山形市)は11月20日から、山形県の委託を受け、日本遺産に認定された「出羽三山 生まれかわりの旅」をアピールするラッピングトラックを運行し、PR活動に一役買っている。 ラッピングは酒田支店(後藤俊正支店長、山形県酒田市)の11㌧トラック1台に施した。主に県内の農産物や食品を長距離輸送する車両で、関東方面をメインに関西、中京方面に月8回(1回3日運行)程度を運行している。期間は4~5年としている。 ラッピングデザインはトラックの両側面と後部の全面に貼り付けた。「日本遺産認定 出羽三山 山形県」をタイトルに、日本遺産のロゴマークや国宝・羽黒山(はぐろさん)五重塔、湯殿山(ゆどのさん、滝行を行う御滝)、月山(がっさん)の風景、そして山伏の姿などを、色鮮やかに描いている。 雄大な自然を背景に生まれた羽黒修験道では、①羽黒山=人々の現生利益をかなえる現在の山②月山=祖霊が鎮まる過去の山③湯殿山=新しい生命の誕生を表す未来の山——とされ、三山を巡ることが江戸時代の庶民に「生まれかわりの旅」として広がり、現代に伝えられている。 酒田支店の後藤支店長は「2016年度に認定された出羽三山を知らない人が多い。20年には東京オリンピック・パラリンピックも開催される。国内外にPRし、観光客の誘客に努めたい。地域振興に少しでもお役に立ちたい」と話している。(黒田秀男) 【写真=「生まれかわりの旅」を全国にアピール】