大和物流、社内報で社員「絆」強化 取り組みなど理解深め
物流企業
2017/12/18 0:00
大和物流(緒方勇社長、大阪市北区)では、社員同士のコミュニケーションツールの一つとして社内報を活用している。今秋号からはグループ会社の各事業所にも配布。社員や会社の取り組みへの理解を更に深めてもらえるよう工夫している。 物流センターや営業所が日本各地に点在する中、仕事内容によっては、拠点間の連携が取れず、また、電話越しの声は知っているが、顔を知らないケースも多い。そのため、従業員の顔と名前を皆に分かってもらおうと作成に着手した。 2012年に創刊。社員同士の横のつながりを調整、強化するというコンセプトを踏まえ、タイトルを「絆」に設定。当初は業界用語の解説や社員の赤ちゃんなどを載せるコーナーも設けていたが、最近では、総合職や営業職のスタッフが抑えておく知識として、業界、社内ニュースを年表方式で記載している。また、初めは年3回だった発行回数を15年から4回に増やした。 2018年1月発行予定の号では、9月に愛知県みよし市の中部トラック総合研修センターで初めて実施したトラックドライバー・コンテスト大会の模様について、競技風景や入賞者のコメントを写真入りで紹介。緒方社長の総括も掲載されている。 表紙は取り上げる事業所メンバーの集合写真を使用していたが、事業所の所長や従業員が地元の魅力を発信する内容に変更した。中面では地元愛をアピール。ご当地の名産が当たるプレゼントも用意しており、全社員の10%ぐらいから応募があるという。 編集は、経営企画室のメンバーに加え、各部署から1人ずつの計10人で手掛ける。なるべく多くの従業員を登場させる方針で、社内からは「広報誌に載りたい」と立候補する人もみられるほど人気を得ている。 ページのラフ作成や制作会社との打ち合わせを担当する経営企画室の前田あやのさんは「創刊当初のコンセプトは変わらない。社員の要望を採り入れつつ、どうすれば全員参加型になるのか考えるとともに、リアルタイムな企画を生み出せたらと思う」と話す。(落合涼二) 【写真=社内報を手に経営企画室の大島嘉奈恵氏と前田氏(右)】