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福通、福山北流通センター稼働 地場産業の需要見込む 中部―九州 広域カバー

物流企業

2017/12/18 0:00

 福山通運は13日、福山北流通センター(広島県福山市)を稼働させた。同社で西日本最大級の物流拠点として、アパレルをはじめとする地場産業など多様な荷主企業の需要を見込む。総事業費は38億7千万円。同日開いた竣工式で、小丸成洋社長は雇用環境の改善などを含め今後の方向性を示した。(矢野孝明)  福山北産業団地内に位置し、山陽自動車道・福山東インターチェンジや日本貨物鉄道(JR貨物)東福山ターミナル、福山港国際コンテナターミナルへのアクセスが良好。中部地方から九州地方までの輸送を広域的にカバーでき、海上輸送から倉庫業務、国内配送まで複合一貫物流サービスを提供する。  敷地面積2万1130平方メートルで、延べ床面積3万3900平方メートルの4階建て倉庫を建設。トラックバースは大型車11台、4トン車11台、2トン車38台分で、40フィートコンテナも接車可能な両面式となっている。  倉庫には耐荷重3トンの荷物用エレベーター2基と、同1.5トンの垂直搬送機2基を設置。庫内の配置やマテハン機器の導入などは、利用する顧客のニーズに合わせてアレンジする。  駐車施設は4トン車16台、2トン車33台のほか、乗用車124台分を用意。各階に事務所スペースを設け、セキュリティー装置も完備する。  竣工式で、小丸氏は「eコマース(電子商取引)など物流の変化に対応するキャパシティーを持ち、中部から九州まで翌日配送できる広域拠点として機能する。来年は創業70周年の節目を迎える。福山市、広島県内で一層のネットワーク整備を図りたい」と抱負を語った。  更に、10月から愛知県と静岡県の間で運用している全長25メートルのフルトレーラによる大量輸送や、JR貨物と連携した専用貨物列車へのモーダルシフトなど、労働力不足に対する最近の取り組みに言及。  このほか、12月から実施する賃金改定について「月間1億5千万円の資金が必要となる。他産業も含め地域で1番の賃金で安定的に雇用を確保し、地域に貢献する企業を目指す」と強調した。 【写真=福山北産業団地内に新設】





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