岩ト協一関支部/スペアタイヤ管理状況 緊急アンケート、1300台中31台に不具合 対処方法を周知
団体
2017/12/18 0:00
【岩手】岩手県トラック協会の一関支部(阿部祐二支部長)は、スペアタイヤに関する緊急点検アンケートを行い、固定状況などの安全管理状況を把握するとともに、不備があった場合の対処方法を周知した。10月のスペアタイヤ落下による死亡事故を重く受け止め、全会員71者を対象に実施。15事業所31台の不具合が分かり、その後、適切な処置を行ったことを確認した。(今松大) 10月に中国自動車道で発生したスペアタイヤ落下による死亡事故を重く受け止めて、11月14~30日にかけて同支部全会員71者へ緊急アンケートを実施。12月5日の年末安全点検パトロールの日までに用紙を回収したところ、全会員から回答を得ることができた。 その結果、保有車両1300台のうち、15事業所31台で不具合を確認。最も多かったのが、「固定フレームのボルト・ナットの緩み」の11件だった。続いて、「昇降装置を固定したため下がらない」が7件、「固定フレームの腐食により穴が開いていた」が4件。このほか、スペアタイヤの劣化などが複数件あった。 いずれのケースでも、ボルト・ナットを強く締め付けたり、新品に交換したり、固定し直したりし、適切な処置を行ったとの報告が寄せられた。アンケートを集計した金久仁彦事務局長は「全会員から迅速に回答を得た上で、しっかり不具合に対応してもらった。安全が確保され、ほっとしている。今後はこうした点検の義務化に期待したい」と話している。 【写真=全会員がスペアタイヤを点検し、結果を報告】