アクティチャレンジ、文具通販事業へ参入 小売事業者を傘下に 市内配送など目指す
物流企業
2017/12/11 0:00
【栃木】アクティチャレンジ(中村雄三社長、宇都宮市)は、文具用品の通販事業に参入している。BtoC(企業-消費者)のネット通販を手掛けていた小売事業者を、11月にM&A(合併・買収)で傘下に収め、新規事業として開始。ネット通販大手のアマゾンに専用ページを開設しており、売り上げ拡大を目指す。(佐々木健) 買収したのは「ぜんごー屋」の名称で事業を展開する文具販売業者。もともと在庫保管の依頼を受けていたが、在庫品も含め全事業を買収することになった。現在は旧経営者を管理者に、本社事務所の一角で在庫保管から受発注、商品の発送業務までこなしている。 買収時の年間売上高は5500万円。バイトなどスタッフ2人を雇って営業し、アマゾンのフルフィルメントセンターからも商品を出荷していた。アクティチャレンジでは、従来業務の継続だけでなく、BtoB(企業間)にも事業範囲を拡大。既存商品の取り扱いから、企業名やロゴマーク入り企画商品の販売などを手掛けるほか、宇都宮市内に限定し、受注商品の配送に乗り出す方針だ。 中村社長は「設備投資の必要が無い事業。倉庫も事務所もスタッフも、現在抱えている資産の余力で対応できる。ネット通販を学んで分かったが、参入は容易でも、維持拡大には信頼と実績づくりが課題になる。今回の買収で、その実績を手に入れた。今後は仕入れなどのノウハウも吸収したい」と事業拡大に意欲を見せている。 【写真=本社事務所の一画で文具のネット通販を開始】