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HINODE&SONS、広域物流拠点が完成 3PLサービス提供 グループ企業入居

物流企業

2017/12/11 0:00

 日の出グループの持ち株会社、HINODE&SONS(佐藤慎司社長、岡山県倉敷市)は7日、同市船穂地区で倉敷本社とグループの倉敷物流センターなどを備えた新社屋が落成した、と発表した。同地区での建築計画の決定以来、10年にわたって計画を進めていたもので、グループ最大級の流通拠点となる。(江藤和博)  新社屋は国道2号バイパス沿いにあり、山陽自動車道・玉島インターチェンジ(IC)から直線距離で1.2キロの好立地。広域物流拠点の機能を持たせるとともに、様々な輸送品目を扱い、サードパーティー・ロジスティクス(3PL)サービスを提供していく。  敷地面積は2万1890平方メートル、建築面積が8550平方メートルで、建物の床面積は1階7800平方メートル、2階4万3060平方メートル、3階3万2020平方メートル。1階のうち営業倉庫は平屋建て5240平方メートルで、南北両面に荷さばき場を設けるとともに、南側はプラットホーム形式にし、倉庫屋根には太陽光発電システム(発電量500キロワット)を導入。また、全館ともLED(発光ダイオード)照明にして環境負荷の低減を図った。敷地内には他に自家給油所、大型車用洗車機も備えている。  新社屋にはHINODE&SONSの倉敷本社のほか、日の出運輸山陽(上本塁社長、倉敷市)の本社・岡山主管支店(同市)、物流情報取扱会社のフィッタジャパンロジスティカ(水粉寿志社長、東京都足立区)の情報センターが倉敷市片島町にある旧本社から移転して入居する。営業開始日はHINODE&SONSとフィッタジャパンが18日、日の出運輸山陽の倉敷物流センターは1月4日から。なお、片島町の旧本社には数社のグループ会社が引き続き入居する。  HINODE&SONSは1971年2月に日之出運輸として創業。トラック輸送と利用運送事業、倉庫業を中心に実績を伸ばし、2004年9月期には売上高100億円を達成。06年3月には米子市に3温度帯倉庫(冷凍・冷蔵・常温)を新設し、10年には埼玉県川口市に3階建ての大型常温倉庫を新設するなど業容を拡充してきた。  また、11年には株式公開を目指して持ち株制に組織変更するとともに、現社名に改称。12年には関東地区での営業基盤強化のため東京営業本社を設け、2本社体制にした。  現在は北日本から九州までグループ20社を抱え、17年9月期の連結売上高は213億円となっている。 【写真=山陽自動車道・玉島ICから1.2キロの好立地】





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