静ト協女性部会、養護施設で乗車体験 「ナオトラック」使用 事故防止&理解促進
団体
2017/12/11 0:00
【静岡】静岡県トラック協会の女性部会(大岡正枝部会長)は11月23日、児童養護施設「和光寮」(浜松市西区)で、社会貢献事業の一環としてトラック乗車体験会を開いた。共同生活を送る小、中学生と幼児、運営スタッフら43人が対象。運送事業への興味や理解促進を図った。(奥出和彦) トラックはNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」にちなんだイラストをボディーにデザインした、アトランス(渡辺次彦社長、東区)の「ナオトラック」を使用。 大岡部会長は「『直虎ちゃん』や『家康くん』がデザインされたトラックとともに遊びに来た。トラックは大きくて危険。トラックに乗ったり触ってもらったりして楽しみながら、どういうところが危険なのか、事故に遭わないよう勉強して欲しい」とあいさつした。 役員を務める加藤通子氏が、静ト協スタッフが扮したマスコットキャラクター「直虎ちゃん」とともに、トラックの役割や仕事について説明。緑と白のナンバープレートを掲げ、営業用自動車と自家用の違いも伝えた。 ナオトラックは施設駐車場に準備。全員が運転席や助手席から景色を確認、ハンドルを握り楽しんだ。ボディー側面のウィング開放時、子供たちは歓声を上げて喜び、荷台に乗車。飛び跳ねて遊ぶ姿もあった。 閉会時には、大岡氏が記念品を贈呈。子供たちは全員で「ありがとうございました」と礼を述べた。 終了後、同施設の兼子いづみ寮長と部会メンバー、渡辺社長も交え懇談。兼子氏から子供たちの卒業後の進路など、預かる上での悩みを聴いた。 就職に際し、住居の保証など困難な問題があることについて、大岡氏は「ドライバー不足の折、普通自動車免許で乗れるトラックを扱う事業者を紹介できるようにするなど、トラック協会の中でも連携を図らなければならない」などと述べた。 渡辺氏は「あんなに楽しそうに笑顔で乗車している姿を見ると、トラックが好かれていることを実感する。仕事として選んでもらえるように、しっかりと給与の払える業界にしていかなければいけない」と語った。 【写真=子供たちがナオトラックの荷台に乗車】