物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

聖亘トラネット、住宅機器卸の配送受託 自社開発システム開発 電話問い合わせ削減

物流企業

2017/12/04 0:00

 【神奈川】聖亘トランスネットワーク(山田裕社長、神奈川県平塚市)は、住宅設備機器商社が県内に新設した物流センターの配送業務を受託し、11月21日から始めた。自社開発の配車・運行管理システムを活用し、荷主側も配送車両の位置をリアルタイムで把握できる仕組みを導入。荷主との情報共有で電話問い合わせの削減や作業効率化につなげる。(吉田英行)  同センターは、住宅設備機器商社の関東エリアで3カ所目となる物流拠点。聖亘トラネットは、センターから関東各地の営業所向けに、空調関連機器をルート配送する。併せて、自社の海老名倉庫(海老名市)で保管業務を行う。  配送業務には、クラウドサービスを利用した自社開発の配車・運行管理システム「トランスサポーター」を導入。荷主の担当者がシステムを使って配送車両の位置を確認できるようになっている。  荷主との情報共有で顧客満足度(CS)を高めるとともに、待機時間や荷主からの到着時間問い合わせの削減、作業効率化などにつなげる。  聖亘トラネットでは、鋼板メーカーの関東・東海エリアでの鋼板輸送でも、トランスサポーターを導入。メーカーの工場と加工・成形工場間の輸送を手掛けているが、荷主側がリアルタイムに車両位置を把握できるため、到着時間に関する電話問い合わせが一切無くなり、ドライバーや配車係の負担が大幅に軽減された。  また、トラックの稼働時間が可視化されたことで、時間外料金の適正収受や待機時間削減も進んでいる。  今後、他の業務への導入拡大を進めるとともに、トランスサポーターを活用した求車求荷ネットワーク構築にも力を入れていく。配車依頼があった際、最寄りの車両を表示・選択できる機能があるが、運送会社との連携でこれをネットワーク化したい考えだ。  山田社長は「システムを導入している配送業務はドライバーの負担が少なく、モチベーションが上がっている。ドライバー確保と待遇改善の観点から、システムを有効活用した管理の仕組みを整えることが重要」としている。 【写真=自社で配車・運行管理システムを開発し、配送業務に導入(本社)=一部画像処理しています】





本紙ピックアップ

フジHD、整備工場28カ所→50カ所

 フジホールディングス(松岡弘晃社長、東京都港区)は3年以内をメドに、グループの整備工場を現行の28カ所から50カ所に増やす。拠点や車両数の増強も図っていくが、整備拠点の拡充を優先し、安定した輸送サービスの提供につなげる…

日野・ふそう、生産拠点を3カ所に集約

 経営統合を進める日野自動車と三菱ふそうトラック・バス(カール・デッペン社長兼CEO=最高経営責任者、川崎市中原区)は、2026年4月からの持ち株会社体制への移行に伴い、日本国内に5カ所ある生産拠点を3カ所に集約する。併…

経産省、AIロボティクス戦略骨子

 経済産業省は8日、AI(人工知能)ロボティクス戦略の方向性の骨子を取りまとめた、と発表した。対象範囲のほか、AIの高度化やSDR(反響型インサイドセールス)の潮流を踏まえたサプライチェーン(SC、供給網)の在り方、先行…

富士ロジテックHD、「地域集中戦略」加速

 富士ロジテックホールディングス(鈴木庸介社長、静岡市葵区)は、神奈川県の一部エリアで物流拠点の開設を推進する「地域集中戦略」を加速させる。10月から、厚木市で「厚木三田第2ロジスティクスセンター」が本格稼働。県内の拠点…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap