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八戸通運、倉庫にクマ出没 閉じ込めて退治

物流企業

2017/11/30 0:00

 【青森】八戸通運(高林秀典社長、青森県八戸市)の臨海部の倉庫で15日、庫内にツキノワグマ1頭が入り込み、警察や猟友会のメンバーが駆け付けて駆除するという騒動があった。  八戸港に立地する同社海運営業所の2号埠頭(ふとう)倉庫で午前6時半ごろ、男性従業員がフォークリフトの作業中に、動物が庫内に入って来るのを目にした。犬だと思ってミラー越しにのぞくと、体長160センチぐらいのクマだと判明。一瞬、目が合ったという。数日前から周辺地域でクマの出没がニュースになっており、男女計3人がケガをするなどの被害が出ていた。こうした状況を踏まえ、とっさに倉庫へ閉じ込めようと判断。リフトのエンジンをふかして威嚇(いかく)し、奥へと追い込んだ。その後、シャッターを下ろして警察へ通報。念のため、コンテナ3個を置いて出口を塞いで万全を期した。  警察官と猟友会のメンバーらが爆竹を鳴らしてクマを驚かせ、動き回るように仕向けて屋根から猟銃を発砲。正午ごろに、銃弾を受けたクマが死亡していることを確認した。庫内に保管していた荷物(紙)には、引き裂かれた傷跡やクマの足跡などが生々しく残された。  17日に個別取材に応じた藤田正美専務は「当日は作業を止め、安全第一で対応した。社員や地域住民へ被害を拡大させないためにも、対処した従業員の判断は正しかった。保管貨物の一部損傷はあったものの、人命に何も無かったのが良かった」と話している。(今松大) 【写真=庫内の荷物(紙)には、クマの足跡などが残る(17日)】





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