スキャンインター、カーテン式荷台を年明け発売 耐久性に優れ軽量 国内市場で普及見込む
産業
2017/11/27 0:00
住宅資材の輸入販売などを手掛けるスキャンインター(影山伸社長、川崎市宮前区)は2018年1月から、ベルギー製のカーテンスライダー式トラック荷台の国内販売を本格的に開始する。荷台の側面と天井がカーテンのように開閉するもので、既存のトラックシャシーに架装できる。軽量化と内寸拡大、荷役効率化を図れるため欧州で普及しており、日本の国内市場でも普及を見込む。(吉田英行) 荷台側面のカーテンスライダーの上下にローラーがあり、手動で簡単に開閉が可能。カーテンスライダーには高い強度を持つ、耐久性に優れた生地を使っており、貨物の衝撃にも耐えられる。専用のロックや積み荷落下防止の締め具なども装備されている。 オプションで天井部分も開閉することができ、移動式クレーンによる積み込み作業にも対応。自動で天井を40センチほど押し上げることも可能だ。 2~4トン車用の全長8.5メートルまでの「ペンタシティ」、大型車やトレーラ用の全長13.6メートルまでの「ペンタウェーブ」の2種類がある。カーテンスライダーに一定間隔で補強支柱が入っており、荷崩れが起きても荷物は落下しにくい。 更に、生地にはスクリーン印刷が可能で、企業宣伝広告をプリントすることもできる。 アルミ製ウィングボディーに比べ導入費用が大幅に低く、納期も短い。軽量のため燃費改善が見込めるほか、内寸拡大で積載効率も高まる。外側に開閉するウィングと異なり、荷役時のスペースを必要としないのも特徴。 スキャンインターによると、欧州では有蓋トラックの7割がカーテンレール式荷台となっている。トラックメーカー各社のシャシーに対応。架装は神奈川県の提携工場で行う。 スキャンインターでは、使い勝手を体験してもらうため、平ボディーの単車またはトレーラシャシーについて、1月から3月まで期間限定で架装費用を半額にするキャンペーンも実施する。 【写真=大型車やトレーラ用の「ペンタウェーブ」】