神ト協、経営環境改善へ推進大会 宣言採択し決意新た 年末むけ安全意識高揚
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2017/11/27 0:00
【神奈川】神奈川県トラック協会(吉田修一会長)は13日、かながわ労働プラザ(横浜市中区)で「交通事故防止・経営環境改善推進大会」を開催した。会員ら380人が参加し、年末の繁忙期に向け安全意識を高めるとともに、経営環境改善のため適正運賃収受に取り組む大会宣言を採択し、決意を新たにした。(吉田英行) 吉田会長が「宅配大手各社の人手不足がマスコミに取り上げられ、運送業がテレビで紹介される機会が増えた。国土交通省も運送業界の健全化に取り組んでいる。標準貨物自動車運送約款が改正され、我々にとって追い風になっているのは事実」と強調。 その上で「プライドを持ち、各社が前向きに適正運賃収受に取り組もう。神ト協はその雰囲気づくりに努めていく。全体でベクトルを合わせ、同じ方向に進むことが大事」と呼び掛けた。 神奈川運輸支局の五十嵐康夫支局長は「輸送の安全確保は運送事業の最大の使命。運輸安全マネジメントの推進、運行・車両管理の徹底など、引き続き事故防止の取り組みをお願いしたい」と述べた。 県警交通部交通総務課の綿引緑課長も「事業用車両のドライバーは交通社会のリーダー。他の模範となる運転をするとともに、大会を契機に、プロとして事故を起こさない、という強い決意を新たにし、安全運転に努めて欲しい」と話した。 続いて、同課の吉田功事故対策官が、県内の交通事故事例について説明。コヤマ経営の小山雅敬社長は「人材確保対策における取引環境改善の必要性」をテーマに講演した。更に、神運支局の小松和則・首席運輸企画専門官が、運送約款改正のポイントと運賃・料金の変更届け出について解説した。 最後に、神ト協青年部会の小碇幸美部会長が登壇。①交通事故撲滅を目指し、安全・安心な輸送を推進する②経営環境改善のため、適正運賃を収受する――を柱とする大会宣言案を読み上げ、満場一致で採択された。 【写真=380人の参加者を前に「プライドを持ち、前向きに適正運賃収受に取り組もう」と呼び掛ける吉田会長】