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白金運輸、小学生の見学受け入れ 物流携わる「きっかけ」に

物流企業

2017/11/23 0:00

 【岩手】白金運輸(海鋒徹哉社長、岩手県奥州市)は、積極的に小学生の施設見学を受け入れている。県内の小学5年生の社会科における日本の工業生産に関わる学習の中で、飲料品や自動車の工場に加えて、同社の北上流通加工センター(北上市)を見学するコースが組み込まれていることが多い。物流が果たす役割の重要性や現場の実態を説明するとともに、業界のアピールに努めている。(今松大)  県の要請を受け、10年以上前から同センターで取り扱う自動車部品の物流過程についての講義を担当。部品メーカーからのモノの流れを集約し、効率的な輸送システムを構築。ジャスト・イン・タイムで工場へ配送する仕事について説明している。2017年度は、12月までに37校が訪問する予定だ。  11月6日は、盛岡市の児童70人が訪問。営業管理課の加藤大営業課長がマイクを取り、センターの中を案内した。子供らは、部品の保管状態やトラックが出入りする場面を見ながら、熱心にメモを取った。ジャスト・イン・タイムの仕組みは、ゲーム方式で紹介。カードや部品ケースを活用して、物が売れた後にその都度在庫を補充する流れを体験させた。また、パワーポイントで会社の概要と、当日学んだ内容も解説。地元テレビ局で放映している同社のCM映像を見せると、子供たちがCMソングを口ずさんで盛り上がるなど、楽しい雰囲気の中で行われた。  海鋒社長は「社会貢献の一環として取り組んでいる。子供たちの存在は、地元にとって宝だ。地域を担う人材として成長し、できれば物流に携わってくれるきっかけを当社が提供できればうれしい」と話している。 【写真=ジャスト・イン・タイムの仕組みを、ゲーム方式で紹介】





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