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NS物流研究会/発表会、黒川ゼミが連覇達成 災害時の「備蓄改革」

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2017/11/23 0:00

 NS物流研究会(樋口恵一会長)主催の第9回物流関連ゼミ学生による研究発表会(全日本トラック協会、物流ニッポン新聞社後援)が18日、東京海洋大学越中島キャンパス(東京都江東区)で開かれ、災害時の備蓄対策を取り上げた東京海洋大学・黒川久幸ゼミが優勝した。定期的に非常食を消費して更新する「ローリングストック」の活用を提案。給食センターの活用などの解決策も評価された。  黒川ゼミは連覇を達成。表彰状やトロフィーが贈られた。  今回は過去最多の11大学が参加。同ゼミに加え、大阪産業大学・浜崎章洋ゼミ、日本大学・秋川卓也ゼミ、朝日大学・土井義夫ゼミ、流通経済大学・小野秀昭ゼミ、東京都市大学・郭偉宏ゼミ、同志社大学・石田信博ゼミ、亜細亜大学・白珍尚ゼミ、城西大学・上村聖ゼミ、神奈川大学・齊藤実ゼミ、目白大学・加藤孝治ゼミが集まり、研究内容を競った。全体の参加人数は、学生や物流企業の経営者など253人だった。  開会式で、樋口会長は「物流には国の産業構造を変えるほどの影響力があり、勉強すればするほど役に立つ。この大会を通じていろいろな考え方に触れ、後輩に伝えて欲しい」と呼び掛けた。  優勝した黒川ゼミは「災害に強いまちづくり~ローリングストックによる備蓄改革」をテーマに発表。アンケートの結果から、災害時の備蓄量や保管スペースが足りないことを指摘した。その上で、解決策としてローリングストックを物流センターと学校の給食センターで導入するよう提案。青森県弘前市を例に挙げ、市民の負担金のみで運用した場合でも現行の2.6倍の備蓄ができることや、給食室を活用することで、普段の食事に近い炊き出しを行える点を説明した。  準優勝は、中小の実運送会社が宅配市場に参入するためには合弁会社設立が有効――と唱えた齊藤ゼミを選出。敢闘賞には、配送センターから顧客までの「ラストワンマイル」について日本、中国、韓国で比較検討した石田ゼミが輝いた。(土屋太朗) 【写真=賞状やトロフィーを掲げ記念撮影に臨む黒川ゼミ生ら】





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