東邦、都心部に大型センター 医薬品供給 大規模災害に備え ダイナベース賃借 19年メド開設
荷主
2017/11/20 0:00
医薬品卸大手の東邦ホールディングスは14日、東京都心に物流センターを2019年7月をメドに開設する、と発表した。日本自動車ターミナル(秋山俊行社長、東京都千代田区)が京浜トラックターミナル(東京都大田区・平和島)内に建設中の大型施設「ダイナベース」を賃借。物流業務全般の高品質化・効率化を進めるとともに、首都直下型地震など大規模災害発生時の医薬品供給に備える。総額60億円の設備投資を見込んでいる。(高木明) 新拠点は延べ床面積5万700平方メートルで、ダイナベースの2~5階部分を賃借。東邦HD最大の物流センターとなる。 現在、都心部に医療用医薬品を取り扱う「TBC東京」(品川区)、検査薬を取り扱う「WILL平和島」(大田区)の両物流センターを持つ。今後は新センターに移転・集約し、首都圏の物流の再構築及び効率化を図る。更に、最新物流機器を使い、自動化を進める一方、センターからの直送便サービスを手掛けるなどことにより、取引先の物流ニーズに対応していく。 同社では「物流業務の合理化・効率化に向け、正確性・ロット管理・継続性などを追求してきた。今回、新物流センターを稼働させることで、大規模災害時にも安定供給できる安心・安全の流通体制が整う」としている。 【写真=日タの大型施設「ダイナベース」(完成予想図)】