遠州トラック、ドラコン初めて開催 たこつぼ走行など競う
物流企業
2017/11/02 0:00
遠州トラックは10月28日、マジオドライバーズスクール藤枝校(静岡県藤枝市)で、ドライバーコンテストを初めて開催した。「自動車学校の協力による他社のドラコンのことを聞いて以来、当社にも取り入れたかった」という澤田邦彦社長の安全への思いを実現。各営業所から代表18選手が参加し、日頃の運転技術と知識を競った。(奥出和彦) 金原秀樹常務が「第1回のドラコンで、経験してみて気が付くことが出てくると思う。各地区から社員が集まっているので、交流の場にしながら、学んだことを営業所の仲間と共有してもらいたい」と要望。また、社内の事故状況やタイヤ落下による高速道路上での事故にも触れ、「細かい事故がなかなか減らないし、もらい事故もあった。これからの時期は、タイヤチェンジ時のボルト締め忘れによる事故もよく起きると聞く。周囲確認と、点検項目を課題にしっかり取り組んで欲しい」と呼び掛けた。 50問の学科競技を全員で受けた後、グループに分かれて路上走行、たこつぼ走行、車両点検競技にトライした。たこつぼ走行は、ポールに囲まれたサークルに入り、退出するまでのタイムトライアル。選手は、ポールに触れないようにハンドルを切り返しながら、バックと発進を繰り返し、早く方向転換しようと懸命にハンドルを操作した。午後からは、狭路走行、縦列駐車、方向転換へと複数の競技に順次取り組んだ。 競技の合間には、各営業所の管理者や配車担当者向けの労務管理セミナーを開催。競技後には、参加者全員で道路交通法に関するセミナーも受講した。 審査の結果、優勝は大石亮選手(掛川営業所)が獲得。2位が矢沢裕也選手(藤枝営業所)、3位は遠藤智久選手(小田原営業所)だった。 閉会式で澤田社長が、参加選手をねぎらい、「今日の経験を早速仕事に生かしてもらいたい。実際に積載物(のあるトラック)でコンテストを実施している事業者もある。試行を重ねながら、年間行事として続けたい」と述べた。 【写真=ポールに囲まれたサークルに入り、退出するまでのタイムトライアル】