野村不動産、ランドポート青梅着工 来年11月竣工 日野の部品センター
産業
2017/10/30 0:00
野村不動産(宮島誠一社長、東京都新宿区)は24日、青梅市に大規模高機能型物流施設、ランドポート青梅Ⅰを着工した、と発表した。日野自動車が一棟借りし、国内外への補給部品供給拠点として活用。2018年11月末の竣工予定で、日野は19年春ごろから順次稼働させる方針だ。 敷地面積が3万9400平方メートル、耐震構造の3階建てで、延べ床面積は6万1100平方メートル。12万平方メートルに及ぶ旧東芝青梅工場跡地の一画で、18年春以降に引き続き、BTS(特定企業入居)型物流施設の青梅Ⅱ、青梅Ⅲを開発する。 2階に接続できるスロープを設け、1、2階合わせて10トントラックが72台接車できるようにするほか、乗用駐車場を185台、トラック待機場は10台分を整備。はり下有効高は6.5メートルを確保して余裕のある容積率とすることで、メザニン床を設置でき、季節要因などによる荷物の増加や将来的な増床に対応できる。 環境負荷低減とランニングコスト削減のため、全館LED(発光ダイオード)照明を採用。屋根には太陽光発電システムを導入する予定で、環境に配慮した省エネ対応の施設とした。更に、従業員満足度の向上に向け、350人を収容できるカフェテリアを設ける。 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)・青梅インターチェンジ(IC)から2.5キロ、国道16号からは3.2キロと主要高速道路や幹線道路にアクセスしやすく、広域配送に適した好立地。JR青梅線の小作駅から徒歩10分と近い上、周辺には多くの住宅エリアが広がっていることから、雇用の確保も期待できる。 日野自動車は、青梅部品センター(青梅市)から移転し、日野グローバルパーツセンターとして活用。今後は「新拠点でのオペレーションを通じて、補給部品供給を更に早く、タイムリーに行っていくことで、顧客の車両の稼働を支える」としている。(井内亨) 【写真=2階に接続できるスロープを設ける(完成予想図)】