KLG仙台支店、物流現場見学会を開催 親子むけ役割アピール
物流企業
2017/10/26 0:00
【宮城】キリングループロジスティクス(KGL)仙台支店(出野博志支店長、仙台市宮城野区)は7日、キリン仙台工場の物流現場の見学会を開いた。同工場初の取り組みで、応募した親子連れが製品倉庫やトラック、貨車への積み込み作業などを見学するとともに、トラックやフォークリフトなどに試乗、日頃はなじみの無い「物流」に触れた。 物流現場の見学は初めての企画。同工場の組織風土改革の一環として、KGL仙台支店の企画案「今だけ‼ 物流見学ツアー」が採択され、実現した。小学生の親子連れ80人を招待し、仙台工場の流通と保管、積み込み作業などを公開して物流機能や物流の果たす役割をアピール。キリングループに加え、日本貨物鉄道(JR貨物)や仙台臨海鉄道(伊藤悟社長、仙台市宮城野区)らが協力した。 午前と午後の部に分け、構内をバスで移動。車窓から見えるビンやタルの空容器置き場の説明の後、ビール飲料を保管する製品倉庫で降車し、フォークリフトによるトラックへの積み込み現場を見学した。更に、貨物列車のコンテナヤードに移動して貨車への積み込み作業を見てもらい、製造されたビール飲料がどのように保管され、トラックや貨車に積まれていくかを紹介した。 引き続き、貨物列車の出発式も実施。機関車には同ツアーのエンブレムを飾り、子供たちの号令で、ビール飲料を満載した仙台臨海鉄道の貨物列車が青森方面に向けて出発した。 この後、ゲストホールに戻り、飲料水の試飲を実施。会場では、乗り物の展示や試乗コーナーが開設され、子供たちは、大型トラックや大型フォークリフトの運転席に乗ったり、JR貨物によるミニ機関車に同乗するなど、楽しいひと時を過ごした。 菅原勉副支店長は「製造工程の見学は年間10万人規模で行われているが、物流現場の見学会は無かった。物流は生活や産業に不可欠な役割を担うが、市民の理解度は低く、ダーティーなイメージさえある。それを払しょくするために企画した。ツアーでは、物流との『触れ合い』を第一に考えた。少しでも理解してもらえたら幸いだ」と話している。(黒田秀男) 【写真=見学者がコンテナ列車の出発に立ち会い】