物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

京都労働局、物流現場で作業手順視察 荷役中の労災多発受け

行政

2017/10/26 0:00

 【京都】京都労働局は13日、宇治市の山崎製パン京都工場を訪問し、製品の仕分けやトラックへの積み込み時の作業手順などを視察した。道路貨物運送事業における荷役作業中の労働災害多発を受け、荷主が管理するトラックターミナルをパトロールして、物流現場の安全性を確認するのが狙い。災害防止団体とともに、労災防止対策の更なる徹底を図った。(落合涼二)  9月末における府内の労災発生件数は、休業4日以上の死傷災害が全産業で1538件(前年同期比86人増)。死亡災害は16人と10人増加し、死亡労災多発警報を発令して、撲滅に努めている。  また、運輸業の休業4日以上の死傷災害は271件と12件増。中でも道路貨物運送・陸上貨物取扱業は185件と29件増で、増加件数は全業種中トップとなっている。  高井吉昭局長は府内の状況に触れながら、「警報発令後も死亡災害が起きており、各労基署は緊張感を持ち、対策を講じているところ。道路貨物運送事業については、交通事故より荷役作業時の転落・転倒が多い。8月には入社1カ月の20代の男性が、荷役中にロールパレットの下敷きになり亡くなった」と説明。  その上で、「秋の全国交通安全運動及び、全国労働安全衛生週間の期間中、重点的に監督指導し、改善を図ってきた。本日はその一環として、荷役災害での意識向上や労災防止活動を進めるための機会になることを期待したい」と呼び掛けた。  山崎製パン京都工場の佐藤雄二工場長らが施設概要をはじめ、労働安全衛生への取り組みを紹介。引き続き、配送プラットホームで出荷までの工程やトラックからの荷下ろし手順についてチェックした。  講評で、京都南労基署の坂口かつ子署長は「トラックの後部ドア内側に鏡が貼ってあり、荷役作業中に周辺の状況が分かる工夫は素晴らしい。また、運転席から降りる時、想像もしない箇所で足をくじくケースが考えられる。人手不足の中、時間にせかされることがないようドライバーがしっかりマニュアルを守れる環境を整えて欲しい」と要望した。  佐藤氏は「販売物流の安全以上に、生産ラインでの労働安全衛生も求められている。京都工場では1300人の従業員が働いており毎日、言い続けるしかない。最高品質の商品を定時に届けるため、これからも安全衛生に努めていくので、指導をお願いしたい」と述べた。 【写真=山崎製パン京都工場で出荷までの工程やトラックからの荷下ろしをチェック】





本紙ピックアップ

交付金改正法案の早期成立

 23日に開会した通常国会で、高市早苗首相が衆議院を解散したことにより、2025年12月の臨時国会で衆院に提出された、軽油引取税の旧暫定税率廃止後にトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金制度の継続を規定する法案…

ヤマトHD社長に櫻井氏

 ヤマトホールディングスは22日の取締役会で、ヤマト運輸(阿波誠一社長、東京都中央区)の櫻井敏之常務執行役員(51)が社長に就任する人事を決めた。長尾裕社長(60)は代表権のある会長に就く。櫻井氏は宅急便事業で培った顧客…

国交省/自動運転社会実現へ、検討組織が初会合

 国土交通省は22日、自動運転社会の早期実現に向けた取り組みを強力に推進するため、自動運転社会実現本部(金子恭之本部長、国交相)を立ち上げた。ワーキンググループ(WG)で、道路空間への影響や、ドライバーの労働力供給の変化…

国交省/港湾ロジ強化へ、官民投資の行程表

 国土交通省は20日、高市早苗内閣が17の成長戦略分野の一つに位置付ける「港湾ロジスティクス」の強化に向け、関係官民で構成する「港湾ロジスティクスワーキンググループ(WG)」(金子恭之座長、国交相)を立ち上げた。検討結果…

オススメ記事

交付金改正法案の早期成立

 23日に開会した通常国会で、高市早苗首相が衆議院を解散したことにより、2025年12月の臨時国会で衆院に提出された、軽油引取税の旧暫定税率廃止後にトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金制度の継続を規定する法案…

ヤマトHD社長に櫻井氏

 ヤマトホールディングスは22日の取締役会で、ヤマト運輸(阿波誠一社長、東京都中央区)の櫻井敏之常務執行役員(51)が社長に就任する人事を決めた。長尾裕社長(60)は代表権のある会長に就く。櫻井氏は宅急便事業で培った顧客…

国交省/自動運転社会実現へ、検討組織が初会合

 国土交通省は22日、自動運転社会の早期実現に向けた取り組みを強力に推進するため、自動運転社会実現本部(金子恭之本部長、国交相)を立ち上げた。ワーキンググループ(WG)で、道路空間への影響や、ドライバーの労働力供給の変化…

国交省/港湾ロジ強化へ、官民投資の行程表

 国土交通省は20日、高市早苗内閣が17の成長戦略分野の一つに位置付ける「港湾ロジスティクス」の強化に向け、関係官民で構成する「港湾ロジスティクスワーキンググループ(WG)」(金子恭之座長、国交相)を立ち上げた。検討結果…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap