置田運輸、大型車の自社貨物拡大 小型は積載率向上 新規20社を年度内獲得
物流企業
2017/10/23 0:00
【神奈川】置田運輸(置田圭三社長、横浜市南区)は8日、横浜市内のホテルで経営計画発表会を開いた。2017年度(17年10月~18年9月)は、大型車の自社貨物の拡大を図るとともに、小型車による近距離輸送の積載率向上を進め、収益性を高める。新規荷主は20社の獲得を目指す。(吉田英行) 同社の大型車はこれまで主要荷主専属だったが、16年度から、念願の自社貨物による運用をスタート。一方、小型車5台から成るフリー部署を新設し、新規荷主開拓にも取り組んだ。 また、昨年度は平塚営業所(平塚市)に配車機能を移管するとともに、協同組合アツリュウ(髙橋浩治理事長)の倉庫を増床して業務を拡充した。 更に、管理者レベル向上に向け、人材教育会社DENKEN(高橋英雄社長、横浜市鶴見区)による研修も取り入れた。 今年度は、大型車での自社貨物の運用を拡大。大型車の長距離ネットワーク構築にも注力する。一方、2トンクラスの近距離輸送では、帰り荷の確保や各荷主からの貨物情報収集を強化。積載率向上と収益性アップにつなげる。繁忙期が異なる企業との連携を図り、自社の配送スキームを活用した効率化、平準化などを進める。 また、新設の小型フリー部署を中心に新規荷主の開拓を一層強化し、20社の獲得を目指す。新規業務受託につながる貨物情報、車両情報についてはインセンティブ制度を設け、社員からの情報収集体制を整える。 エリア内で自転車を自由にレンタル・返却できる「ベイバイク」事業は今年度中に黒字化する見通しで、新たな事業の柱に位置付ける。 置田社長は「既存の荷主に加え、我々と手を組みたいと考える荷主もまだまだある。日々努力し、明るく元気に、豊かな社会づくりに貢献していきたい」と意欲を述べた。 経営計画発表会ではこのほか、優秀社員7人、無事故・無違反ドライバー9人を表彰。表彰状の文面は各部署の責任者がそれぞれ考え、受賞者をたたえた。また、県警委託交通指導員の制服を着用した輸送営業部の中山弘之課長のリードにより、全員で「安全よし」と指差し呼称を行い、安全運行への決意を新たにした。 懇親会では、荷主を代表し、化研マテリアル(鵫巣和徳社長、東京都港区)の林文彦物流部長、キリングループロジスティクス(加藤元・社長、中野区)東日本支社営業部の松本康伸副部長が、それぞれ置田運輸への期待を表明した。 【写真=優秀社員7人と共に、今年度の意欲を話す置田社長】