ダイセー、ハラル食品 輸出支援 営業代行も請け負い
物流企業
2017/10/23 0:00
ダイセーグループは食品の輸出ビジネスを促進する新規事業に乗り出す。ダイセーエブリー二十四(田中孝昌社長、愛知県一宮市)とマレーシアの現地法人であるPKTエブリー24ロジスティクスが、マレーシアのハラル食品市場におけるテストマーケティングを支援するサービスを共同で開発。現地で食品の販売を構想している日系メーカーなどをサポートする。(沢田顕嗣) ハラル認証を取得している商品を主な対象とするとともに、認証を取得していなくても豚とアルコールの成分が入っていない商品を取り扱うほか、常温、冷蔵、冷凍の3温度帯ニーズにも応じる。10月から営業を始めており、年内には1回目の商材輸出業務を受託したい考え。 日本側の窓口はダイセーエブリー二十四が担い、商品の引き取りと輸出手続き、ラベル表示やパッケージの英訳などを実施。PKTエブリー24ロジスティクスは、輸入手続き、保管、配送、店頭陳列を手掛ける。 テスト販売は日本の大手コンビニエンスストアのフランチャイズ店舗で行われ、その状況や結果はリポートにしてメーカーへ提出する。また、正式な販売に向けた営業代行も請け負う。 料金(常温品)は、日本国内分が輸出手続きと海上運賃を合わせて6万円。一方、マレーシア分は輸入手続き、物流費、販売手数料、輸入代行手数料の計11万円に加え、販売額の一定割合を請求する。 PKTエブリー24ロジスティクスはハラル食品に対応できる物流の仕組みを現地で構築している。最大の強みと自負する日本流の品質もアピールしながら、今回の取り組みを契機に、事業の拡大に弾みを付けたい意向だ。 同社の金井祐一取締役は「今回の新規事業を通じて、マレーシア国内における日本の食品の更なる流通、両国間の貿易促進に少しでも寄与していきたい」と話している。 【写真=最大の強みと自負する日本流の品質をアピール】