物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

福通、25メートルフルトレ運行開始 まずは名古屋―静岡・裾野 省人化&生産性向上

物流企業

2017/10/19 0:00

 福山通運は16日、国内初となる全長25メートルのダブル連結トラック(フルトレーラ)の運行を開始した。当面、名古屋支店(愛知県北名古屋市)-裾野営業所(静岡県裾野市)を結ぶ幹線運行便に使用し、今回の運行開始を機に、省人化や生産性向上に向けた取り組みを加速させる。同日、名古屋支店で行われた出発式で、小丸成洋社長は「車両の大型化による省人化はもとより、生産性を大幅に向上させることが可能だ。引き続き、運行ルートの拡大を含め、全200台(セット)体制での運用を視野に入れる」と語った。(高木明)  25メートルフルトレ-ラは、いすゞ自動車と日本トレクス(西川柳一郎社長、愛知県豊川市)の協力を得ながら共同開発した。積載容積は大型トラック(58.6立方メートル)と比べて2.1倍の126.1立方メートル。現在、国土交通省が行い、福通が参画しているダブル連結トラック実証実験では、21メートルフルトレ-ラ(103.8立方メートル)を使っており、更に17%増の積載容積を確保した。  運行区間は名古屋支店-裾野営業所の約270キロで、片道約4時間30分かけて1日1往復する。上り便は名古屋支店を出発し、名神高速道と東名高速道の結節点である小牧インターチェンジ(IC)から乗り入れ、東名高速道・裾野ICで降り、連結トレーラ部分を裾野営業所で切り離し、ヘッド部分は相模原支店(相模原市南区)に向かい、荷物を下ろす。下り便は相模原支店を出発し、裾野営業所で後方部分を連結し、名古屋支店に戻る。  福通は「輸送力の安定的な確保」といった観点から輸送モードの多様化を推進。現在、主力は大型トラック(単車)だが、セミトレーラ(71.8立方メートル)を1日当たり160便程度運行しているほか、鉄道コンテナ輸送を中心に、海運、航空機も利用している。中でも、鉄道輸送は専用列車「福山レールエクスプレス号」を東京-大阪、東京-岡山・福山、名古屋-北九州・福岡の3区間で運行しており、3線区合計の輸送能力は大型トラック220台分に及ぶ。  出発式後の会見で、小丸氏は「少子高齢化が進む中、特に、長距離輸送に従事するドライバーの不足感が強い」と言及。その上で、25メートルフルトレについて、「業界に先駆けて運行を始めることができた。今後の幹線輸送の選択肢の一つとなる。特殊車両の運行はハードルが高いが、200台体制での運用を視野に入れながら体制整備を図っていきたい」と語った  業界大手では、既に日本梱包運輸倉庫(大岡誠司社長、東京都中央区)が21メートルフルトレを100台(セット)体制で運用しているほか、ヤマト運輸(長尾裕社長、同)でも年内をメドに、東京-名古屋-大阪で25メートルフルトレの運行を開始する予定だ。 【写真=運行区間は名古屋支店-裾野営業所の約270キロ】





本紙ピックアップ

ホルムズ海峡封鎖「原油価格高騰」、インタンク供給制限

 アメリカとイスラエルによるイラン攻撃に端を発した原油価格の値上がりが、国内にも影響を及ぼしている。石油元売り各社はガソリンや軽油の出荷規制の方針を示し、トラック運送事業者や協同組合のインタンクへの供給制限につながってい…

着荷主の荷待ち・荷役強要、独禁法違反の対象に

 公正取引委員会は、着荷主によるトラックの実運送事業者への無償の荷待ち・荷役作業などの強要について、独占禁止法違反の対象とする。10日の企業取引研究会(神田秀樹座長、東京大学名誉教授)の会合で、サプライチェーン(SC、供…

衆院国交委、交付金法改正案を議決

 軽油引取税の旧暫定税率廃止後、トラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金制度の継続を規定する運輸事業振興助成法(交付金法)改正案が10日、衆院国土交通委員会(冨樫博之委員長)で、委員長提案として提出され、議決され…

シャロンテック、冷凍・冷蔵施設開発へ参入

 物流倉庫開発事業のシャロンテック(福山博之社長、東京都千代田区)は、冷蔵・冷凍物流施設の分野に本格参入する。埼玉県入間市で最新の環境技術と物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を融合させた「シャロンテック入間物流…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap