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まことサービス、センター・本社来年稼働流通加工で付加価値高め県外進出も検討

物流企業

2017/10/09 0:00

 【岡山】食品輸送のまことサービス(矢吹祐介社長、岡山市東区)は、中区桑野に建設中の物流センターと新社屋を2018年2月10日に稼働させる。10年5月の設立からわずか7年で保有車両が72台(軽貨物自動車13台、一般トラック59台)まで拡大しており、物流センターの新設によって輸送や保管、流通加工までトータルに荷主をサポートできる体制を整える。(江藤和博)  物流センターは冷凍・冷蔵庫で構成され、床面積は710平方メートル。うち8割のスペースが冷蔵庫。平屋建てだが、天井高を5メートルと高くして、ラックを組み上げることで保管効率を高める。  保管だけでなく、仕分けや商品の組み合わせ・パッケージ化など流通加工にも対応し、サービスの付加価値を高める。また、災害時の停電などに備えて予備電源も導入し、食品の品質保持に万全な体制を整える。  物流センターに隣接して2階建ての新社屋も設け、本社事務所を移転。現事務所は新拠点から3キロしか離れていないため、駐車場として利用する。建設費(土地除く)は2億3500万円。  矢吹社長は「これを第1号倉庫として、今後も必要に応じて新設し、県外進出も検討したい」と話している。  同社は岡山県内の運送会社でドライバーや倉庫業務、所長を経験した矢吹氏が10年に設立。最初の3年間は軽貨物運送で業務を開始し、13年11月に一般貨物自動車運送事業に進出した。  取り扱い貨物はほぼ食品で占められ、配送エリアは全国をカバー。365日24時間体制で荷主からの急な要請にも対応している。ドライバーは定年を設けていないため、年齢層は20歳代から70歳代までと幅広い。年齢に応じた仕事を振り分けている。  矢吹氏は「ドライバーの給与水準は業界でトップレベルと自負している。軽貨物自動車の時代から緊急対応を得意とし、同業者からの依頼にも応えてきた。安心・確実なサービス提供をスタッフの一人ひとりが心掛けている」とアピールしている。 【写真=設立7年で保有車両は70台を超えている】





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