エコトラック/西田芙美さん、合同説明会で入社決意 4トンからステップアップ
物流企業
2017/10/09 0:00
「車が特別好きというわけでも、運送業界に的を絞って就職活動をしていたわけでもなかった。大阪市で行われていた合同説明会で偶然出会い、その場で入社することを決意した。説明会の場に先輩の女性ドライバーがいて、安心して働ける会社だという印象を受けたのを覚えている」と話すのは、エコトラック(池田雅信社長、大阪府門真市)でドライバーとして働く西田芙美さん(20)。2016年4月に高校新卒で入社し、現在は2トン車で家電製品の配送を担当している。 「高校生の時に宅配便の添乗のアルバイトをしていたが、その時に関わったドライバーやお客さんがいい人ばかりだった。姉が建築関係の仕事をしているのを間近で見ていたため、現場で働く女性への憧れもあった」 車への興味が強かったわけではなく、普通自動車免許も入社後に業務の研修を受けながら取得。入社半年後に研修を終え、ドライバーとして独り立ち。当時は、達成感よりも不安の気持ちが強かったという。 「それまではミスをしても横に乗っていた先輩が助けてくれたが、全部自分で解決しなければいけないというプレッシャーがあった。職場の先輩も優しく指導してくれるし、『女性だから』という理由で仕事を減らされたことは一度もない。男女平等に扱ってもらっていることが、現在のモチベーションにつながっている」 今では、フォークリフトを使った荷役はもちろん、商品の手積み・手下ろしといった力仕事までこなす。管理者からは「入社当初は不安だったものの、今では居てもらわなければ困る存在」と評価も高い。 「プライベートの時間よりも、働いている時の自分がいちばん輝いていると思う。本当は休日を返上して出社したいほど。大型トラックに乗っている姿はまだイメージできないが、まずは4トン車からステップアップしていきたい」(蓮尾輝) 【写真=16年4月に高校新卒で入社し、現在は2トン車で家電製品の配送を担当】