ヤマト、関西ゲートウェイ開所 年内にフルトレ試験運行
物流企業
2017/10/09 0:00
ヤマトホールディングスは5日、関西ゲートウェイ(大阪府茨木市)の開所式典を開催した。高効率な輸送ネットワークと付加価値機能を一体化させた総合物流ターミナルで、本格稼働は11月1日。年内には全長25メートルの「スーパーフルトレーラ25」も導入し、東名阪の各ゲートウェイ間で試験運行を開始する。 名神高速道路の茨木インターチェンジに近く、大阪国際空港、関西国際空港、大阪港、神戸港といった主要な拠点に迅速なアクセスが可能。厚木ゲートウェイ(神奈川県愛川町)、中部ゲートウェイ(愛知県豊田市)との24時間体制の多頻度幹線輸送により、国内主要都市間のスピーディーかつ高効率な輸送を実現するだけでなく、折り返し運行によるドライバーの負担軽減も図る。 山内雅喜社長は「今、物流業界は大きな転換点に差し掛かっている。労働人口が減少している中で、貨物量や従業員の労働時間は増加し続けている。自社のことだけを考えるのではなく、同業他社とも幹線輸送をシェアすることで業界全体の生産性向上を図っていきたい」とあいさつ。 また、働き方改革について、「24時間の輸送体制を構築したことで、これまで課題となっていた貨物量の波が平準化し、従業員の負担も軽減される。デジタルイノベーションによる省力化、オートメーション化も推進し、今後の労働力不足にも対応したい」と話した。(蓮尾輝) 【写真=年内にスーパーフルトレーラ25の試験運行をスタート】