物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

静ト協、山岸運送で職場体験 高校・大学生がピッキングに挑戦 入社意欲みせる参加者も

団体

2017/10/05 0:00

 【静岡】静岡県トラック協会(大須賀正孝会長)は9月23日、山岸運送(山岸一弥社長、島田市)で職場体験セミナーを開いた。高校・大学生ら29人が参加。大柳物流センター(同市)をメイン会場にトラック、フォークリフトの乗車体験や倉庫、整備工場、オートボディープリンターの施工などを見学し、実際にピッキング業務にも挑戦した。閉会時には、同社に入社したい意欲をみせる参加者もいた。(奥出和彦)  若者の自動車離れが人手不足の要因だとして、山岸社長は「当社に入りたくなる何かをつくろうと、2年ほど前から取り組んでいたのが野球部プロジェクトで、山岸ロジスターズという社会人野球チームを立ち上げた。たくさんの若者が入社し、社内の雰囲気がガラリと変わった」と強調。  その上で、「この業界はきつい、汚い、危険の3K職場と言われるが、労働時間は非常に厳しく管理されている。また、現場がいつも汚れているようでは、この業界に未来は無い。こういった改善事例を、物流センターなどで確認して欲しい」と呼び掛けた。  本社では、冊子やモニターで物流業界について学習。併せて、野球部監督を兼務する安全品質管理課の天野義明課長が、会社概要や野球部の活動内容を説明した。  座学の後は、大柳物流センター内倉庫と吉田物流センター倉庫(吉田町)に分かれて見学。大柳物流センターでは、トラックやフォークリフトの乗車体験を行い、用途や機能を確認。Gマーク(安全性優良事業所認定)制度の役割も学んだ。  食品や飲料水を扱う吉田物流センター倉庫では、ピッキング業務を体験。指定された商品を取り出し、コード番号のラベルを貼り付けて台車で運ぶ業務にチャレンジした。  そのほか、本社で整備工場の作業と、16年に導入したオートボディープリンターを視察。24日に山岸ロジスターズと読売巨人軍3軍との交流試合を行うことから、野球部の移動用マイクロバスに告知デザインを描くところを見学した。  当日は1年に1回の24時間バーベキューの日だったため、昼食時は焼きそばやカレーライス、焼肉を食べながら、社員やその家族らと楽しい時間を過ごした。  閉会時、静ト協広報委員会の高瀬宏道委員長が「物流の仕事に興味を持ってもらえたか」と問い掛け、数人が手を挙げて応答。同社に入社したいとの意思を示す参加者もみられた。 【写真=デザイントラックの前で記念撮影】





本紙ピックアップ

高校生提案、路線バス乗り継ぎ輸送

 物流危機を解決しようと企画した高校生のアイデアが、路線バスの乗り継ぎによる荷物輸送として具体化した。「2024年問題」に関心を持つ広島県瀬戸内高校の生徒が、貨客混載について中国運輸局に相談したのがきっかけ。産学官連携に…

「特車通行」方向性、確認制度で原則自動化

 国土交通省は、特殊車両通行制度について、一般的制限値を超える申請などを除き、全て特車確認制度による自動化を進めていく。道路管理者の負担を減らす。7日の社会資本整備審議会道路分科会の基本政策部会(石田東生部会長、筑波大学…

国交省/宅配便の受け渡し多様化促進、標準約款に「置き配」

 国土交通省は宅配便の多様な受け渡し方法の普及を図るため、標準宅配便運送約款を見直す。2026年度をメドに、「置き配」や宅配ボックスでの受け渡しを明記する。新たに取り組むトラック運送事業者が個別に認可を取る必要がなくなる…

イズミ物流、外国人運転者を積極採用

 ダイセーグループのイズミ物流(平川信社長、東京都千代田区)は、外国人材の採用に早い時期から目を向けてきた。採用準備をいち早く始めたことも功を奏し、外国人ドライバーCrew(クルー)は10月28日時点で11人を雇用。また…

オススメ記事

高校生提案、路線バス乗り継ぎ輸送

 物流危機を解決しようと企画した高校生のアイデアが、路線バスの乗り継ぎによる荷物輸送として具体化した。「2024年問題」に関心を持つ広島県瀬戸内高校の生徒が、貨客混載について中国運輸局に相談したのがきっかけ。産学官連携に…

「特車通行」方向性、確認制度で原則自動化

 国土交通省は、特殊車両通行制度について、一般的制限値を超える申請などを除き、全て特車確認制度による自動化を進めていく。道路管理者の負担を減らす。7日の社会資本整備審議会道路分科会の基本政策部会(石田東生部会長、筑波大学…

国交省/宅配便の受け渡し多様化促進、標準約款に「置き配」

 国土交通省は宅配便の多様な受け渡し方法の普及を図るため、標準宅配便運送約款を見直す。2026年度をメドに、「置き配」や宅配ボックスでの受け渡しを明記する。新たに取り組むトラック運送事業者が個別に認可を取る必要がなくなる…

イズミ物流、外国人運転者を積極採用

 ダイセーグループのイズミ物流(平川信社長、東京都千代田区)は、外国人材の採用に早い時期から目を向けてきた。採用準備をいち早く始めたことも功を奏し、外国人ドライバーCrew(クルー)は10月28日時点で11人を雇用。また…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap