長崎倉庫、倉庫活用し町おこし 地元イベントに開放
物流企業
2017/09/25 0:00
【長崎】長崎倉庫(中部憲一郎社長、長崎市)では、地元を元気付けようと町おこしに倉庫施設を活用している。イベント会場として利用してもらい、地域の経済、文化の活性化に貢献する。 9日から16日にかけて開催された地元の芸術イベントでは、同社の小ヶ倉柳倉庫(同市)をライブ・ギャラリー会場として一般開放。アーティストの創作活動や物流施設に親しむ機会を提供した。 長崎港の柳ふ頭にある小ヶ倉柳倉庫は、長崎市の中心部に近く、アクセスに優れる。近隣に住宅が少なく建物の防音性も高いことから、イベント会場として白羽の矢が立った。 9日夜、倉庫の2階で行われたライブイベントでは、県内外のロックやジャズ、和太鼓、ダンス、コメディーのパフォーマーら11組が集結。会場は熱気と興奮に包まれた。また、1階には、1週間にわたり、地元アーティストの作品を展示した。 期間中、子供や若者、お年寄りなど多くの市民が来場。同社では、「イベントを通じ、倉庫や港湾施設を身近に感じてもらい、生活、産業を支えている物流業界の社会的役割を伝えたい」としている。 長崎倉庫は1946年12月設立の老舗。倉庫業を主体に船舶代理店業、通関業、港湾運送事業などを営み、長崎市内に4カ所の倉庫を持つ。東日本大震災や熊本地震では、都市隣接の倉庫で救援物資を集約し、被災地に送った。(上田慎二) 【写真=地元の芸術イベントでは、小ヶ倉柳倉庫をライブ・ギャラリー会場として一般開放】