八戸臨海倉庫&全農物流、青森・八戸に倉庫竣工 飼料用コメを保管
物流企業
2017/09/21 0:00
【青森】八戸臨港倉庫(大矢卓社長、青森県八戸市)と全農物流(鈴木盛夫社長、東京都千代田区)が青森県八戸市に共同で建設を進めていた倉庫が13日、竣工した。本格稼働は10月からの予定で、近年需要が増えている飼料用のコメの保管をメインに、荷役と仕分け作業も行う。(今松大) 敷地面積が5千平方メートル、床面積は2600平方メートルの平屋建てで、収容能力は7千トン。くん蒸機能を備えた300平方メートルの低温倉庫2棟と、200平方メートルの一般倉庫3棟に分かれており、オペレーターの休憩施設も整備した。 八戸港の敷地内に立地しているため、隣接する岸壁へ輸入貨物船を横付けすることが可能。船から下ろした貨物をトラックで倉庫まで運ぶ手間が無く、輸送の効率化が図れる。近隣には配合飼料コンビナートがあり、倉庫から工場までの運搬コスト削減とリードタイムの短縮が期待できる。 13日に開かれた竣工式で、八戸臨港倉庫の大矢社長は「当社がコメ用の低温倉庫を手掛けるのは初めてで、半年から1年までの長期保管にも対応できる。皆さんで積極的に活用して欲しい」と呼び掛けた。全農物流の鈴木社長は「飼料米は年々、重要な位置を占めるようになってきたが、保管施設が足りない。この倉庫が、八戸の畜産の発展につながれば」と話した。 【写真=半年から1年までの長期保管にも対応】