住友ゴム/TBコン、安全・確実にタイヤ交換 精鋭10選手が腕競う
荷主
2017/09/18 0:00
住友ゴム工業は10日、全国DTS(ダンロップタイヤショップグループ)TB(トラック・バス)タイヤ作業コンテストをダンロップタイヤ北海道・タイヤランド輪厚(北海道北広島市)で開催した。ダンロップタイヤの直営店、系列店から選抜された精鋭10選手が、安全・確実・効率性をテーマに点検・交換作業の腕を競い合った。 コンテストは、安全、確実、効率的な作業により、点検の重要性を顧客にアピールし、脱輪事故を抑制するのが目的。2010年から直営店の作業指導者を対象に実施してきた。 14年に作業技術の向上と伝承、安全作業推進による事故撲滅を狙い、ダンロップ公認の作業者を認定するT3認定制度を創設。これに伴い、T3認定がコンテストの参加資格となっている。また、系列店(DTS店)に制度が拡大されたため、今回からDTS店も参加対象となった。 全国10の販売会社ごとに行われた地区予選会には、236人から選ばれた97人が参加。10人(DTS店からは1人)が全国大会に勝ち残った。 全国大会では、実技と筆記を合わせ300満点で競い合った。 実技では、トラックの右側5本のタイヤを点検し、うち不具合のある2本を新品に交換。また、作業途中に別の顧客が来店する場面も設定し、接客ぶりも審査した。 審査は51項目にわたり、今回のテーマである「清掃・点検を確実に行い、作業起因事故の未然防止に努める」に沿って、安全・確実を意識した効率的な作業と同時に、点検・清掃なども評価。筆記では、タイヤの基礎、商品、損傷に関する知識、時事、一般常識に加え、トラック業界の知識も問われた。 選手は、大きな声で作業状況を確認しつつ、きびきびとした動きで実技に臨んだが、制限時間(27分)オーバーで減点となるケースもあった。審査の結果、中部地区代表のタイヤランド知立の松村純選手が優勝。2位はタイヤランド大分の高浪淳哉選手、3位がタイヤランド福井北の清松芳朗選手となった。松村選手は「日頃から意識している安全・確実・効率的な作業を発揮できたことが、良い結果につながった」とコメントした。(田中信也) 【写真=きびきびとした動きで実技に臨む】