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イトー急行、静岡・菊川で倉庫竣工 21メートルフルトレで中継輸送 県内の共同配送に活用

物流企業

2017/09/14 0:00

 イトー急行(加藤善啓社長、愛知県瀬戸市)が静岡県菊川市で建設を進めていた静岡営業所の菊川倉庫が7日、竣工した。21メートルフルトレーラを含めた中継輸送の拠点とするとともに、周辺荷主の輸送サービスを広く取り込んでいく。(梅本誠治)  敷地面積は1万1100平方メートル、鉄骨造り2階建ての延べ床面積は8800平方メートルで、県内の既存3拠点(延べ床面積計3300平方メートル)の2.5倍の保管スペースを確保。1階には大型車の搬出入平床式プラットホームに加え、海上コンテナトレーラの入出庫に合わせたドックレベラー2基と560平方メートルの高床バースを設けた。ひさし付きプラットホームによる円滑な荷役作業を行うこともできる。事務所も併設した。  また、荷物用エレベーター2基と垂直搬送機1基を完備。東名高速道路・菊川インターチェンジ(IC)から7.3キロの立地で、菊川市中心部の道路拡張により、フルトレの運用も可能になった。このため、ドライバーの労働時間の適正化に向けた21メートルフルトレを含む関東、中部、関西の乗り継ぎ・乗り換え運行や、県内での共同配送の拠点として活用する計画で、安全確保と労働生産性の向上を目指す。  竣工式で、加藤社長は「新倉庫により、荷主の多様な要望に応える輸送、保管、管理、流通加工といった物流のワンストップサービスが提供できるようになる。スピード感を持った連携に向け、新たな物流情報管理ツールを導入し、事業を更に充実させていく」と述べた。  親会社のニッコンホールディングスの黒岩正勝社長は「3年半前に当社の中核事業会社としてイトー急行を迎え、国内41法人の一角を担ってもらっている。ホールディングス化して2年目、創業64年目を迎える中、菊川倉庫はグループが掲げる物流を通して国家と地域社会に貢献していく理念に対し、重要な位置付けと期待しているので、頑張ってもらいたい」と激励した。 【写真=荷主の多様な要望に応える物流のワンストップサービスを提供】





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