愛知ト協/ドラコン、過去最多の94人出場 総合優勝に小野選手
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2017/09/11 0:00
【愛知】愛知県トラック協会は2、3の両日、中部トラック総合研修センター(みよし市)でトラックドライバー・コンテストを開いた。各支部や社内の予選会などから過去最多の94人が出場し、全国大会に向けて熱戦を繰り広げた。 ドラコンを管轄する交通対策委員長も務める加藤正人副会長は、開会式で「トラック業界では、人手不足による事故が増加傾向にある。その中でドラコンは、事故防止に向けた活動を現場が先導できる、実効性の高い取り組みと言える。選手には、各社や地域を代表する気持ちで、培った技や知識を存分に発揮して欲しい」と激励。 競技は、全国大会と同様に学科400点、点検200点、運転400点の千点満点で行った。走行競技のバックによるホーム着けでは、1センチのズレも減点とする厳しい基準を設けた。総合優勝は989点で大型部門の小野久志選手(カリツー刈谷物流センター)が獲得した。 中型部門では、女性選手が躍進。上位3人が接戦を繰り広げる中、一柳陽子選手(日通豊田支店)が1点差で優勝し、川口かおり選手(ダイセーエブリー二十四)が続いた。 トレーラ部門では、渡辺功彦選手(日通名古屋国際輸送支店)が優勝。全国大会には各部門の1位を推薦するが、同じ事業者から2人以上は選べない規定があるため、日通からはトレーラ部門の渡辺氏が、大型は小野氏が、中型は川口氏が選ばれた。中型1位の一柳氏は、女性部門での出場を推薦される。 総合優勝の小野氏に中部運輸局長表彰を贈った、西尾和晴自動車交通部長は「トラックが産業と生活を支える重要な役割を担う中、何より優先すべきは輸送の安全確保。各事業者では日々の運行管理や設備投資に万全の体制を築いていると思うが、加えてドライバーの意識向上と実践が大切になる。職場の士気とドライバーの魅力を高めて、模範を示してもらいたい」と語った。 加藤氏は「今年は女性の活躍が目立つなど、非常に素晴らしい大会だった。平均点も高く、愛知の選手層の厚さを改めて実感した。ただ、成績は大切だが、出場までの課程を活かすことも重要。各社で大会での経験を広げて欲しい。また、全国大会に推薦された選手には、優勝を目指してもらいたい」と締めくくった。 そのほかの入賞は次の各選手。 大型2位=萩裕之(日通中部警送支店)▽3位=上中陽介(カリツー刈谷北営業所) 中型3位=坪中貴之(同)(梅本誠治) 【写真=点検競技に挑む】