トータルG、鉱物の販売~施工カバー 物流と相乗効果狙う 促進むけHP作成へ
物流企業
2017/09/07 0:00
トータル運輸(二村哲史社長、札幌市北区)、トータル企画(岩澤文夫社長、同)で構成するトータルグループは、工業用の鉱物販売を本格化する。既にインターネット通販サイト「楽天市場」で一部の販売を手掛けているが、9月中に中国の企業と代理店・特約店契約を結び、販売だけでなく施工も行う計画だ。(江藤和博) トータルグループはこれまで、鉱物の輸出入コンテナのドレージや通関業務、保管などを行ってきたが、販売・施工までカバーすることで、本業の物流との相乗効果を狙う。また、業務の間口を広げて荷主との関係を強化する。 扱う鉱物は、工業用のガーネットやガラスビーズ、アルミナ研磨剤、カラーゴムチップなど。スポーツグラウンドやテニスコート、人工芝、遊園地などいろいろな施設で需要がある。特に、ガラスビーズはJIS(日本工業規格)規格品で、路面標示塗料の反射用などとして使われ、公共工事での需要も見込まれる。 2003年10月設立のトータル運輸は急成長しており、17年8月時点での保有車両は168台、従業員153人で、埼玉、神奈川、兵庫、広島、熊本に営業所を持つ。一方、08年9月にトータル企画を創立し、各種看板やステッカー、一般印刷などの企画・製作・デザインなどを手掛けるほか、10年には一般貨物自動車運送事業にも進出。神奈川、兵庫、広島に営業所を構える。 鉱物はこれまでトータル運輸の神奈川営業所(神奈川県海老名市)、関西営業所(兵庫県西宮市)で一時保管してきた。これを他の営業所にも広げて現場配送までカバーする。販売・施工はトータル企画が手掛けるが、トータル運輸が販売に加わることも検討している。販売促進のため、近くホームページ(HP)を作成する予定だ。 【写真=工業用のガーネットやガラスビーズなどを取り扱う】