瀬野川産業、運送事業のイメージ脱却 制服リニューアル完了 定着率向上を図る
物流企業
2017/08/31 0:00
【広島】瀬野川産業(立川弘幸社長、広島市安芸区)は1日、男性社員用の制服を刷新し、6月に新調した女性社員用と合わせて制服のリニューアルを完了した。旧来の運送事業のイメージから脱却するため、若い人に受ける斬新なデザインを採用。4月からは若手社員主導でホームページ(HP)刷新にも着手しており、企業イメージをアップさせることで、若手労働者の採用活動を強化し、定着率の向上を図る。(江藤和博) 女性社員の制服は、ディープブルーを基調として前面に十字のラインを入れ、ネックを露出させたスタイリッシュなデザインで、右肩にリボンを着けられるようにしたのが特長。リボンは色使いによって夏用2種類、冬用はスカーフを含めて3種類用意し、その日の気分によって「着替え」を楽しめる。 最初にデザイン案を提示した時、驚きの声も上がったが今ではすっかり定着。同社では各営業所とも近隣から通う社員が多く、ファッションセンスが高いとあって、制服のまま通勤する女性社員が多いという。勤務時間にはリボンを着けることで、メリハリにもなっている。 男性社員の制服はデザインなど完全オリジナル。食品物流を主力とする会社として清潔感を打ち出すため、ブルゾン、ポロシャツとも白を基調として両脇に青を配置。背中にはロゴマークを大きく入れた。生地は作業しやすいストレッチ素材を採用している。 現場作業員には新ロゴマーク入りのエプロンや冷蔵庫用ジャンパーも用意している。 従来の制服は既製品で、胸の部分に小さくイルカのロゴマークが入り、汚れを目立たなくするため、青色を使っていた。新しい制服は汚れが目立つ心配があるが、清潔感を打ち出すため、あえて白を採用。独身者などまめに洗濯できない社員のため、4営業所に1台ずつ洗濯機を設置した。 また、50周年記念の限定ロゴマークを、この時期に入る新車のボディーにも順次、ラッピングしており、新しい制服と併せて次世代へ躍進する企業姿勢をアピールしている。 立川社長は「とにかく若い人が着たくなる制服にすることに心を砕いた。制服が変わることで社員の気持ちも新たになる。特に女性社員がイメージチェンジし、職場の雰囲気も明るくなってきた。企業イメージをアップし、若手社員をどんどんと確保していきたい」と話している。 【写真=新ロゴマークをラッピングしたトラックの前に並び、新しい制服をアピールする立川社長(右端)ら】