物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

トランテックス、新型ハイウイングMAX ラインオフ式 軽量化で積載能力向上 夜間荷役の安全性確保

産業

2017/08/31 0:00

 トラック架装メーカーのトランテックス(原田泰彦社長、石川県白山市)は25日、軽量化により積載能力を大幅に向上させた「新型ハイウイングMAX」のラインオフ式を開いた。親会社である日野自動車の大型車「プロフィア」、中型車「レンジャー」のフルモデルチェンジに伴い新たに開発したもので、夜間の荷役作業の安全性も確保した。(星野誠)  新型ハイウイングMAXは、大型車で100キログラム、中型車では80キログラムの軽量化をそれぞれ実現。新型プロフィア単体では300キログラムの軽量化に成功しているため、大型車は架装も含めて計400キログラムも軽くなり、積載能力が大幅に向上した。更に、ウィングの内側にある庫内灯の位置を変更。荷台下部にも光が当たるようにし、夜間の荷役作業の安全確保を図っている。  ラインオフ式で、原田社長が「新型車とのベストマッチを目指し、日野と情報を共有しながら開発してきた。軽量化や安全対策など、ハード、ソフトの両面で大きく進化している。今後も社員一同、より良い製品をつくるため、努力を重ねていきたい」とあいさつ。  また、日野の河崎俊哉常務は「プロフィアとレンジャーに合わせた新型ボディーにより、高度化する物流システムの中で、求められる性能を存分に発揮できる。既にたくさんの受注が入っているので、心を込めて一台一台つくっていただきたい」と呼び掛け、原田社長らとともにテープカットを行った。  トランテックスは2016年、生産販売台数が1万2千台と過去最高を記録。今後は、新型ハイウイングMAXの販売開始などにより、毎年1千台ペースの増産を見込んでいる。 【写真=テープカットに臨む原田社長(左から2人目)と日野の河崎常務(その右)ら】





本紙ピックアップ

フジHD、整備工場28カ所→50カ所

 フジホールディングス(松岡弘晃社長、東京都港区)は3年以内をメドに、グループの整備工場を現行の28カ所から50カ所に増やす。拠点や車両数の増強も図っていくが、整備拠点の拡充を優先し、安定した輸送サービスの提供につなげる…

日野・ふそう、生産拠点を3カ所に集約

 経営統合を進める日野自動車と三菱ふそうトラック・バス(カール・デッペン社長兼CEO=最高経営責任者、川崎市中原区)は、2026年4月からの持ち株会社体制への移行に伴い、日本国内に5カ所ある生産拠点を3カ所に集約する。併…

経産省、AIロボティクス戦略骨子

 経済産業省は8日、AI(人工知能)ロボティクス戦略の方向性の骨子を取りまとめた、と発表した。対象範囲のほか、AIの高度化やSDR(反響型インサイドセールス)の潮流を踏まえたサプライチェーン(SC、供給網)の在り方、先行…

富士ロジテックHD、「地域集中戦略」加速

 富士ロジテックホールディングス(鈴木庸介社長、静岡市葵区)は、神奈川県の一部エリアで物流拠点の開設を推進する「地域集中戦略」を加速させる。10月から、厚木市で「厚木三田第2ロジスティクスセンター」が本格稼働。県内の拠点…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap