CPD、国内最大級のマルチ型 兵庫・尼崎で来月末完成
産業
2017/08/31 0:00
物流不動産への投資を手掛けるセンターポイント・ディベロップメント(CPD、吉川陽介社長、東京都千代田区)は9月末をメドに、兵庫県尼崎市に開発しているCPD尼崎流通センター(仮称)を完成させる。鉄骨造り6階建て、延べ床面積は28万660平方メートルと、国内最大級のマルチテナント(複数企業入居)型物流施設となる。24日にシービーアールイー(CBRE)が内覧会を開き、公開した。 2014年に閉鎖された旧パナソニックプラズマディスプレイの工場施設をCPDが15年に購入し、16年3月から改装工事を進めてきた。各階は5270平方メートル~912平方メートルのスペースに分割され、区画単位で賃借できる。敷地内には、別棟の危険物倉庫(床面積330平方メートル)も設置。阪神高速道路5号湾岸線・尼崎末広出入り口や国道43号に近く、交通アクセスが良い。 各区画にはプラットホームが設置され、ドックレベラーやスロープを備えたエリア、貸し事務所も用意されている。ランプウェーを使い、各階まで大型トラックや国際海上コンテナ(40フィート)を積載したトレーラが乗り入れることができる。 敷地内に大型トラック49台が待機できるスペースを設けたほか、隣接地に大型トラック34台分の賃貸駐車場も整備。供用スペースには、大型の休憩スペースや食堂を配置した。稼働後はコンビニエンスストアも入居する予定で、従業員の福利厚生面にも配慮している。 10月にも入居可能となる見通しで、CBREでは「リフォーム物件であり、新築の施設に比べ賃料が低く設定されている。住宅地に近く、従業員の通勤も便利」としている。(小菓史和) 【写真=延べ床面積は28万660平方メートル(完成予想図)】