出版産業、リフト安全装備を開発 L&F埼玉と共同で 音声で注意促す
物流企業
2017/08/28 0:00
【埼玉】出版産業(渡邉留雄社長、埼玉県三芳町)は、フォークリフトの荷役作業中の事故防止対策を強化する。8月からの新規事業に伴い、トヨタL&F埼玉(渡辺高伸社長、鴻巣市)と共同で安全装備を開発した。バッテリー駆動のリーチ式フォークリフト(トヨタL&F製GENEO-R)3台に装着して導入。プロトタイプ(試作モデル)として、実際の現場で効果などを検証する。 三芳物流センター(三芳町)に導入したプロトタイプ3台には、屋内での荷役作業主体となるのを考慮し、車体上部のヘッドガード部に低消費電力のLED(発光ダイオード)のハイマウントストップランプと黄色回転灯、LEDヘッドライトを装着している。 ブレーキ操作をした時にストップランプが点灯するほか、後退時には点滅して音声とともに周囲に注意を促す。LEDランプの設置高は2メートル以上あり、ラックやパレット積みされた商品越しでも視認しやすくなっている。このうち1台には車体後部左側にも縦型のストップランプを取り付け、上部のみの2台と被視認性の違いを調べる。黄色回転灯は前進・後退時に点灯する。 渡邉一矢専務は「フォークリフトの事故ゼロを実現するために、社長が開発の号令を掛け、L&F埼玉の三芳営業所の皆さんと一緒に検討・試作に当たった。L&F埼玉によると、同様の装備を施した車両は初めてではないかという。今後の検証を通じて、事故の無い安全・安心な職場を構築したい」と話す。(小瀬川厚) 【写真=車体上部のヘッドガード部にハイマウントストップランプなどを装着】