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横浜環境保全、企業ビジョンが決め手 子供たちのため地域貢献

産業

2017/08/28 0:00

 横浜環境保全(高橋義和社長、横浜市中区)は2017年度の定期採用で、新卒8人を迎え入れた。入社の決め手について、採用された全員が「企業ミッションとビジョンに共感した」と口をそろえる。同社では今後、大学新卒者のドライバー職採用を目指し、社会貢献やドライバーの地位向上に向けた取り組みを一層進めていく。  今年度は短大・大卒が男性1人、女性5人の計6人。高卒は男女1人ずつを採用。  新卒採用の全員が志望動機として挙げるのが、企業ミッションとビジョンへの共感。同社では、企業ミッションとして「未来そして子供たちのために環境保全事業を通じて地域社会に最も貢献する」を掲げ、ビジョンに①環境を守り、社会に貢献し、明るい未来を実現する②社会・子供たちに誇れる会社にする③全社員が一つになり、信頼され感謝し合える企業にする――を挙げる。  これを具現化するため、デザインパッカー車の施工・運行、廃材を利用した手づくりのウォータースライダーによる社員懇親イベント、地域清掃活動などに取り組んでいる。  新卒者の共通点としては、「人の役に立つ職業に就きたい」という思いが強いようだ。また、経営者との距離の近さも会社選びのポイントになっている。  総務部配属の秋葉美里さん(22)は「ビジョン・ミッションに加え、社長と社員の人柄の良さも決め手になった」と説明。営業サポート部で請求業務や実績管理を担当する二見真里映さん(20)も「社長との距離が近く、会社説明会での質疑応答にもきちんと答えてくれた」と話す。  「社員の人柄が良いので、任せてもらっている仕事を精いっぱいしたい、という気持ちになる」と述べるのは、同じく営業サポート部配属の大滝真理乃さん(22)。営業部の岡田勇生さん(22)は「社長が楽しそうに仕事内容を説明していたのが印象に残った」と強調する。  今後の課題は、大学新卒者のドライバー職への採用だ。  高橋社長(42)は「パッカー車のドライバーが、大学生の職業の選択肢の一つとなるよう、採用で革命を起こしたい。ドライバーが子供たちの憧れの職業となるために、デザインパッカー車などの取り組みをこれからも続けていく」と意気込む。(吉田英行) 【写真=高橋社長(中央)と今年度入社した(左から)大滝さん、二見さん、秋葉さん、岡田さん】





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