山形ト協、研修会館が天童市に移転 敷地面積9倍に 来年4月完成 緊急物資貯蔵庫を併設
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2017/08/14 0:00
【山形】山形県トラック協会(加川操一会長)は、トラック研修会館を天童市に移転し、災害時の緊急物資輸送にも対応する「山形県トラック総合会館」を建設する。敷地面積は現施設の9倍の広さ。完成予定は2018年4月末で、3日には新築工事の地鎮祭を行った。(黒田秀男) 山形市の現会館が老朽化し、手狭になったため移転を決めた。場所は東北中央自動車道・天童インターチェンジ(IC)に隣接する天童インター産業団地内(天童市蔵増地区)の一角。県の中央部に位置し、高速道路のICに加え、幹線国道の13号、48号にも近い。 敷地面積1万4千平方メートルと現施設の9倍の広さとなる。鉄骨造り2階建ての総合会館と鉄骨平屋建ての車庫・緊急物資貯蔵庫を建設。会館屋上には太陽光発電システム設備を整える。 総合会館は延べ床面積が1693平方メートルで、1階は協会事務所のほか、適正化実施機関や陸災防支部、交通共済など関連団体の事務所が入居する。2階には大小の会議室があり、最大で200人の収容が可能。 車庫・緊急物資貯蔵庫は床面積が253平方メートル。また、敷地が広いため、フォークリフトの講習スペースが広くとれるほか、大型駐車場を配備し、乗用車に加え、大型トラック45台分の駐車スペースも確保した。 このほか、緊急物資輸送対策本部の設置スペースを設けるなど、災害時の緊急物資輸送の拠点機能を有する施設として整備する。 地鎮祭で、加川会長が「会館には当協会をはじめ多くの機関、団体の事務所が入る。完成すれば『トラック総合会館』として、更に充実した機能・サービスを提供できる。災害時には緊急物資輸送の対策本部、物資保管機能を備え、地域に貢献できる施設を目指す」と強調した。 また、「来年の定期総会は新会館で実施し、竣工式と創立70周年の行事を併せて盛大に開催したい」とあいさつ。 山形運輸支局の石川智弘支局長、山形県企画振興部の中山正弘部長、天童市の山本信治市長らが祝辞を述べた。 【写真=会館屋上には太陽光発電システム設備を整備(完成予想図)】