全ト協食料品部会、部会長に坂本氏選出 消費者ニーズ対応へ
団体
2017/08/10 0:00
全日本トラック協会の食料品部会(伊沢進部会長)は2日、福岡市で総会を開き、任期満了に伴う役員改選で新部会長に坂本隆志副部会長(57、味の素物流、東京)を選出した。伊沢部会長(79、横浜低温流通、神奈川)は顧問に就いた。2017年度は多様な消費者ニーズへの対応や安全対策の徹底、環境負荷の低減などを柱に事業計画を推進する。 伊沢氏は「食品物流は重要な仕事。誇りを持って取り組むとともに、過当競争と過剰サービスに走らず、ドライバーにしわ寄せがいかないよう、適正運賃の収受に努めよう」と述べた。 17年度は①取引環境と長時間労働の改善、中継輸送の導入によるドライバーの確保・育成②交通労働災害の防止、エコドライブ、車両架装の改良など事業経営コストの削減③特殊車両通行許可制度など関係法令の順守④緊急物資輸送センターの視察⑤部会組織の拡充強化――を重点施策に掲げた。 総会終了後の研修会では、F─LINEの深山隆社長が「F─LINEの現状と未来」、流通経済大学物流科学研究所の小野秀昭教授が「トラック輸送における取引環境・労働時間改善の取り組み」をテーマに、それぞれ講演した。 翌日、福岡県トラック協会(眞鍋博俊会長)が運営する筑後緊急物資輸送センター(筑後市)を視察した。(武原顕) 【写真=福岡市で総会を開き決定】