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高野山運輸、社長同席 面談を強化 連続運転での改善策提示 法令順守徹底むけ

物流企業

2017/08/07 0:00

 【広島】高野山運輸(広島市中区)は8月から、笹谷澄雄社長自ら同席して個人面談を強化する。デジタルタコグラフの記録データを基にした安全指導だけでなく、改善基準告示についてもアドバイスし、全社を挙げてのコンプライアンス(法令順守)徹底に向けてドライバーの理解と協力を求めていく。(江藤和博)  これまでも個人面談は随時行ってきたが、改めて徹底する方針を打ち出した。在籍するドライバーは50人で、デジタコで違反が見られるドライバーから優先に行い、最終的に全員を対象に実施する。同社は24時間点呼を実践しており、面談は点呼終了後などに行う。笹谷氏、児玉博文専務、黒木正憲安全企画推進部長が出席し、記録は文書や写真にして保存する。  同社はこれまで年2回の全体会議を開催してきたが、笹谷氏が「一人ずつの方がより浸透する」と判断。全体会議は継続しながら、個人面談に重きを置き、ドライバー本人の意思決定が大きい長時間運行などについてアドバイスすることにした。数分のオーバーでも違反となる連続運転時間は、2時間運行の15分休憩を勧めるなど具体的な改善策を提示する。  同社の場合、改善基準告示を順守するには1カ月当たりの稼働日数は22.5日が限度。これを上回って勤務するドライバーを休ませ、運行手当は補償して収入減にならない措置を取っている。  同氏は「運行管理者だけではコンプライアンスは徹底されない。私も積極的に関与し、配車担当者も加わってドライバーと個人面談を行い、全体のチームワークで取り組む。会社発展のためにはコンプライアンスが一番。ドライバーには崖っぷちに立たされたつもりで経営者意識を持ってもらい、運行して欲しい」と話している。 【写真=24時間点呼を実践している】





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