中国陸運、岡山・倉敷に拠点開設 中古物件改装し今秋稼働
物流企業
2017/08/03 0:00
【広島】中国陸運(西尾義輝社長、広島県廿日市市)は岡山県倉敷市に、冷蔵・冷凍食品向けの物流センターを開設する。中古物件を取得済みで、8月から改装を進めた後、顧客ニーズに対応しながら今秋以降の稼働を目指す。(矢野孝明) 瀬戸中央自動車道・水島インターチェンジ西隣に位置する、敷地面積6600平方メートルの既存施設を購入した。倉庫は平屋建てで床面積3300平方メートル。このうち3170平方メートルが冷蔵庫。冷凍庫は130平方メートルの規模だが、500平方メートル程度まで拡張できる。ドックシェルター21基を設けるほか、事務所機能も備える。 1日に、物件の引き渡しを終えた。今後、倉庫全体の塗装をはじめ、LED(発光ダイオード)照明への交換、事務所、トイレ設備などのリニューアルを進める。 岡山県内の営業拠点は総社市、岡山市北区に続く3カ所目で、自前のセンターは初となる。既存の顧客や新規の案件など複数の荷主から引き合いがあり、業務内容や規模など、それぞれの要望に応じながら、庫内の間仕切りを含めて整備し直していく。また、トラック10台前後を新たに投入する。 西尾社長は「中国、四国地方に、九州も加えた広域の拠点として、岡山は重要なポイントになっている。当社の持つ食品の共同配送や混載便のノウハウも提供しながら、荷主の物流再編を支援したい。中古物件で投資額を抑えているので、焦らずにシステムを構築していく」と話している。 【写真=庫内の間仕切りを含めて整備し直す】