関東地整局、自動運転サービス実験へ 地域協議会を設立 栃木・道の駅を拠点に
行政
2017/08/03 0:00
関東地方整備局は、道の駅「にしかた」(栃木県栃木市)を拠点とした自動運転サービス実証実験の実施に向け、地域実験協議会(日下部貴彦会長)を設立した。実験は内閣府戦略的イノベーション創造プログラムのプロジェクトで、「中山間地域における道の駅などを拠点とした自動運転サービス」として行われる地域指定型5拠点の一つ。9月の実験開始を予定する。 7月21日に栃木市で行われた第1回会合では、協議会の設立目的として①高齢者の生活の足の確保②農産物集荷など物流の確保③観光など新たな働く場の創出――などを確認。会長には、東京大学空間情報科学研究センター講師の日下部氏を選出した。 道の駅にしかたは、国道293号に面しており、敷地面積は2万平方メートルで農産物直売所と交流物産館などを併設している。実験ではディー・エヌ・エー(DeNA)が開発を進める無人運転バス車両「ロボットシャトル」を使用。定員は着席・立席各6人ずつで、レーザーセンサーやGPS(全地球測位システム)を使い、速度10キロ程度で自律して移動する。 実験経路などについては、今後選定を進めていく。(佐々木健) 【写真=DeNAが開発を進める無人運転バス車両を使用】