物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

アッカインターナショナル、AIロボットで作業効率6倍 省人化&人件費削減

産業

2017/07/31 0:00

 通販バックヤード業務に特化したフルフィルメントサービスを提供するアッカ・インターナショナル(加藤大和社長、東京都港区)は24日、人手不足対策の一環として、中国のアリババグループが採用するAI(人工知能)物流ロボットを日本で初めて稼働した、と発表した。これにより自動化を実現し、従来に比べて作業効率が6倍以上改善。省人化とともに、人件費削減が可能となる。  ロボットは中国のギークプラスが開発。EC(電子商取引)サイトで顧客が購入した商品のピッキング作業と、入荷時の棚入れ作業を自動化する。初のクライアントとして、ドイツの靴メーカー、ビルケンシュトックジャパンが採用、プロロジスパーク千葉ニュータウン(千葉県印西市)に導入した。  人力によるピッキングの上限は1時間当たり50点程度だったが、ロボットの導入で300点以上となり、作業効率が向上。更に、省人化に伴い無人スペースができ、空調管理や電灯などを必要低限に抑えられるようになる。ロボットは30分の充電で10時間稼働するため、電気代が安く、低コストで運用できる。  また、出荷データを蓄積・判別することで、人気商品の棚を出荷場所の近くに自動で移動させ、倉庫を適化。加えて、新商品の需要予測や店舗商品の欠品予測などマーケティングへの活用も期待できる。人件費削減などを考慮すると、2年で導入費用を回収できるという。  加藤社長は「中国視察の際、圧倒的な物流波動に耐えられるロボットの姿を見て、導入を決めた。在庫一元化に向けてデータを利用し、『いかにモノを動かさないで物流を行うか』を常に考えている」としている。(井内亨) 【写真=ロボットは30分の充電で10時間稼働】





本紙ピックアップ

暫定税率廃止法が成立

 ガソリン税(揮発油税)の暫定税率廃止法が11月28日の参院本会議で可決、成立した。ガソリン税での12月31日の廃止を規定するとともに、軽油引取税でも2026年4月1日に廃止することや、軽油の旧暫定税率廃止に当たって運輸…

農水省「備蓄米放出」、倉庫会社に保管料支援

 農林水産省は、政府備蓄米の放出に伴い本来の保管料を収受できなかった倉庫会社への支援を決めた。2025年度末までの保管料に加え、当初見込んでいなかった運送費用や、出庫を急いだことで生じた経費を支援する。その上で、同省は備…

車体課税見直し報告書、自治体の財源維持を

 総務省が設置している地方財政審議会の自動車関係税制のあり方に関する検討会(小西砂千夫座長、地方財政審議会会長)は11月21日、自動車の車体課税の見直しに当たって報告書を取りまとめ、地方自治体の財源として、引き続き重要な…

自動運転「L4」実用化PT、導入ガイドブック公開へ

 レベル4(L4、特定条件下での完全自動運転)トラックの2030年ごろの実用化に向け、大型車メーカー、大手物流事業者などで構成するプロジェクトチーム(PT)は、技術開発と走行環境の整備に向け、新東名高速道路で総合走行実証…

オススメ記事

暫定税率廃止法が成立

 ガソリン税(揮発油税)の暫定税率廃止法が11月28日の参院本会議で可決、成立した。ガソリン税での12月31日の廃止を規定するとともに、軽油引取税でも2026年4月1日に廃止することや、軽油の旧暫定税率廃止に当たって運輸…

農水省「備蓄米放出」、倉庫会社に保管料支援

 農林水産省は、政府備蓄米の放出に伴い本来の保管料を収受できなかった倉庫会社への支援を決めた。2025年度末までの保管料に加え、当初見込んでいなかった運送費用や、出庫を急いだことで生じた経費を支援する。その上で、同省は備…

車体課税見直し報告書、自治体の財源維持を

 総務省が設置している地方財政審議会の自動車関係税制のあり方に関する検討会(小西砂千夫座長、地方財政審議会会長)は11月21日、自動車の車体課税の見直しに当たって報告書を取りまとめ、地方自治体の財源として、引き続き重要な…

自動運転「L4」実用化PT、導入ガイドブック公開へ

 レベル4(L4、特定条件下での完全自動運転)トラックの2030年ごろの実用化に向け、大型車メーカー、大手物流事業者などで構成するプロジェクトチーム(PT)は、技術開発と走行環境の整備に向け、新東名高速道路で総合走行実証…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap