中京陸運、港と藤前営業所を統合 効率化図り事業拡大
物流企業
2017/07/24 0:00
中京陸運(鷹見正彦社長、名古屋市熱田区)は18日、港(愛知県弥富市)、藤前(名古屋市港区)の両営業所を統合し、新たに弥富営業所(愛知県飛島村)を開設した。液体輸送を手掛ける両営業所では、ローリー車が増加し収容が困難な状態となっていたため、統合を決定。効率化を図りながら事業を拡大させる。(奥出和彦) 両営業所を合わせた120台の車両と人員を新営業所に移管する。港営業所は賃借し、設備を維持。藤前営業所は、同所内でゴミ収集やリサイクル業務を手掛けていた藤前エコ事業所を営業所に格上げし、藤前エコ営業所として同日からスタート。増加しているゴミ収集業務に備える。 新設する営業所は、東名阪自動車道の蟹江インターチェンジ(IC)や伊勢湾岸自動車道の湾岸弥富ICの近くに位置。1万600平方メートルの土地に、事務所や整備工場、タンク洗浄機を備える。事務所は2階建てで、休憩室や男女別のシャワールームとパウダールームを完備し、女性ドライバーも安心して仕事に従事できる環境を整えた。 タンク洗浄機は、洗浄機能が強化された最新機種を2機導入。1台のローリー車で多種類の製品を運ぶことで、輸送効率性を向上させた。洗浄水は地下水を利用するため、環境負荷を低減した。また、洗浄後の廃液は中和処理され、環境に影響の無い排水として処理できる。 1、2階の南側壁面は強化遮熱ガラスを使った窓のスペースを大きく取り、明るく夏でも涼しい室内となるよう工夫。照明もLED(発光ダイオード)式にして環境に優しい営業所とした。総投資額は10億円。 鷹見社長は「従業員が快適に気持ち良く仕事ができる環境を整えた。質の良いサービスが提供できる拠点として、しっかり顧客の要望に応えたい」と話した。 【写真=18日から稼働した弥富営業所】