大阪ト協海コン部会、手待ち時間の実態把握へ 阪神港で運転者にアンケート
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2017/07/20 0:00
大阪府トラック協会の海上コンテナ部会(山口与嗣雄部会長)は、阪神港海上コンテナ協会(同会長)、兵庫県トラック協会海上コンテナ部会(佐賀里隆之部会長)と合同で、ドライバーの手待ち時間に関する調査を行う。 12日に開いた役員会で、国土交通省が「運送委託者の方へのお知らせ」として、不当に低い運賃・料金による輸送、付帯業務への料金未払い、荷待ち時間対策を行わない――といった運送委託者(荷主)の行為に対し、改善を求めるチラシを作製していることを紹介。 これに関連し、出席者が「荷主都合による手待ち時間は、待機料請求の対象になるというが、海コンのヤードでの渋滞などによる待機料は、荷主とターミナル会社のどちらに請求すべきか」と問題を提起。 更に、「どこからを『手待ち時間』とするかも含め、基準を明確にした上で調べる必要がある」との意見も出された。阪神港の各ターミナルで荷待ちをするドライバーにアンケートし、実態を把握した上で改善対策に役立てる。調査内容については今後、阪神港海コン協の理事会などで詰める。 山口部会長は「長年の課題である手待ち時間の改善につなげるため、必ず提出するよう呼び掛けていこう」と強調。 これに対し、出席者からは「国交省が物流の効率化や改善に前向きに取り組もうとしている今が大きなチャンス」との声が上がった。(小菓史和) 【写真=調査内容については阪神港海コン協の理事会などで詰める】