山藤運輸、就業体験を受け入れ 中学生が仕分け手伝う
物流企業
2017/07/17 0:00
【宮城】山藤運輸(佐藤克哉社長、宮城県南三陸町)は4、5の両日、トラック運送事業に関心を持つ男子中学生3人をインターンシップとして受け入れた。 同町立志津川中学校からの要請を受けたもの。同校では2年生を対象に町内企業への就業体験を積極的に行っているが、トラック運送会社は同社が初めて。 体験1日目は、アルコールチェックと対面点呼などを実践しながら運行前の準備などを説明。生徒らは大型車への積み込み作業を見学したほか、軽貨物車による宅配便の仕分けや積み込みを手伝うとともに、一般家庭や企業への配達に同行、宅配便の配送システムについて学んだ。 2日目は、大型冷凍車への乗車やタイヤ交換、点検整備の手順などを紹介した。また、同町が地域おこしのプロジェクトとして力を入れているバイオマス事業について解説。同社も液体肥料を散布する特殊散布車を保有して同事業に協力していることをアピールした。 同社は、2016年度に全ト協が実施した、青年経営者等による先進的な事業取り組みに対する顕彰制度で銅賞を受賞した。バイオマス事業を通じて地域に密着した輸送サービスを展開しているほか、地元小中学校での物流や環境をテーマにした出前講座を開いていることが評価された。(富田久男) 【写真=宅配便の伝票と荷物をチェックする中学生】