セイリョウライン、子供の絵をラッピング 宮田運輸の取り組みに賛同
物流企業
2017/07/10 0:00
【愛知】セイリョウライン(幣旗貴行社長、愛知県大府市)は1日、荷台背面に子供が描いた絵をラッピングした「こどもミュージアムトラック」の出発式を行い、ラッピングが完了したトラック2台を披露した。宮田運輸(大阪府高槻市)の宮田博文社長が2014年8月から取り組みを開始した「こどもミュージアムプロジェクト」に賛同したもので、宮田氏や緑警察署の二ノ宮康延交通課長、絵を描いた子供らを招き、出発を祝った。(奥出和彦) 幣旗社長は宮田運輸のトラックについて触れ、「素敵なトラックだと感じ、いつか当社のトラックにも子供の絵を載せたいと、ずっと思っていた」と説明。その上で「社内でも賛同を得られた。まさに当社の社是『Heart to LINE』の通り、皆の心を未来につなぐ象徴になるのでは」と述べた。 宮田氏は「これで40社が参画し、96台目となった。東京オリンピック・パラリンピックまでには、全国で150万台あるトラックのうち、75万台をこどもミュージアムトラックにしたい。多くのトラックが子供の絵のキャンバスになれば、交通事故や人の争いもなくなるのでは。共に明るい未来を目指したい」と話した。 セイリョウラインの社員の子供6人が描いた、父親の似顔絵やトラックの絵を2台の車両に分けてラッピング。「いつもあそんでくれる。だからぜったいじこしないで」「安全運転でがんばって」など、思いの込もったメッセージが添えられた。 6人の子供一人ひとりに、幣旗氏が感謝状を手渡した。また、このトラックを担当するドライバー2人には委嘱状を授与。担当者の一人で、自身の子供が描いたトラックに乗車する林秀和氏は「子供と乗車し、一緒に戦っているような気持ちになる。車両を絶対に傷つけられない」と気を引き締めた。 【写真=「こどもミュージアムトラック」の出発式(幣旗社長、前列右から5人目)】