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佐賀貨協、運管システム利用拡大 初期投資ゼロで導入可能

団体

2017/07/10 0:00

 【佐賀】佐賀県貨物自動車事業協同組合(黒川隆太理事長)が、中小運送事業者向けに提供しているクラウド型運行管理システム「そらうど」の利用が広がっている。6月だけで、組合員2社と員外の運送会社1社が導入を決めた。  組合加盟の64社が抱える経営課題や要望を参考に、中小運送事業者の視点でシステムを設計。クラウド型サービスにより初期投資ゼロで迅速に導入できる。  インターネットに接続できるパソコンさえあれば利用が可能。小規模事業者への普及を視野に、1日当たりのランニングコストを400円に抑えた。  日報、受発注、請求・支払い、車両、運転者管理など、帳票数140、画面数80のオールインワン運送管理機能をクラウドサービスで提供、スマートフォン(スマホ)を使った作業報告機能も備える。  そらうど専用のアプリをパソコンにインストールすることで入力作業の操作性を高めた。基本ソフト(OS)のバージョンアップに伴うソフト入れ替え・更新のコストと労力も不要。入力情報は外部サーバーに保管するため、地震や火災によるデータ破損・消失を防ぐことができる。データベースは自動でバックアップされ、更新前の状態に戻すロールバック機能もある。  ユーザーからの緊急の相談には、協組事務局がリモートアシスト機能で対応。パソコンに不慣れな高齢者でも利用できるサポート体制を整えた。  ユーザからは「運送会社のニーズをくみ取ったシステムが使いやすい」「一般的な表計算ソフトとデータが連動するためオリジナルの分析表が作成できる」などの評価を得ている。(上田慎二) 【写真=ユーザーからの緊急の相談には、協組事務局がリモートアシスト機能で対応】





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