凪物流、新社屋・センター完成 太陽光発電システム導入
物流企業
2017/07/06 0:00
【岡山】凪物流(凪秀樹社長、岡山市東区)が建設していた新社屋と物流センター(中区)が6月24日に完成し、7月1日付で本社を移転した。1995年3月の設立から急成長してきた同社は、今後の業容拡大も想定して新拠点の建設に踏み切った。6月24日に現地で開いた落成式で、凪社長は「設立時から何も分からないまま、皆さんにご迷惑をお掛けしながら細々と、愚直に業務に取り組んできた。22年目にして素晴らしい建物を建てられたことをうれしく思う」と謝辞を述べ、今後の更なる発展へ決意を示した。(江藤和博) 新社屋・物流センターは国道2号バイパスを挟んで岡山トラックターミナルの向かいにある好立地。1万3200平方㍍の敷地に平屋建ての物流センター(床面積3630平方㍍)、3階建ての本社社屋(延べ床面積693平方㍍)を建設した。物流センターは、柱を取り払う代わりに天井にアーチ状の梁はりを入れて強度を確保。付近の倉庫には無い構造で、高い作業効率を確保した。 総工費は12億円で、物流総合効率化法を活用。本社事務所と物流センターの天井には今後、太陽光発電システムを導入。物流センターでの発電分は全て売電するが、蓄電設備を備えている本社社屋分は、災害による停電時などに事務所、物流センター用の電気として活用する。 同社は旧本社を含めて総床面積9900平方メートルの倉庫(賃貸含む)を抱えてきたが、県南地区の倉庫は本社の物流センターに集約し、コスト削減と効率化に取り組む。旧本社・倉庫は売却か賃貸する。 新本社・物流センターの入口には、日ノ丸と社旗に加えて、日露戦争で日本連合艦隊が掲げたZ旗を掲揚した。司令官の東郷平八郎大将が、士気の高揚を図るために掲げた旗で、凪社長は落成式のあいさつで「ロシアのバルチック艦隊を迎え撃つ日本連合艦隊の思いで社業にまい進したい」と強調した。 ヒカリ産業(長田和明社長、岡山市東区)を中核とするヒカリグループの長田義光代表が来賓としてあいさつし、「30年ほど前に凪社長と凪恭史専務は、私と共に苦労してきたが、このように立派な企業になった。真っすぐな気持ちと社員を大事にすることの大切さを教えてきたが、それを守ってくれた結果だ」とエールを送った。 【写真=岡山トラックターミナルの向かいにある好立地】