脇地運送、社食「おかん便」導入 健康管理をサポート
物流企業
2017/07/03 0:00
【広島】脇地運送(金子武司社長、広島市西区)は6月から、おかん(沢木恵太社長、東京都渋谷区)が提供する簡単社員食堂サービス「オフィスおかん便」を導入し、福利厚生の充実に力を入れている。職場に冷蔵庫・専用ボックスを設置し、健康的な総菜やご飯、カレーなどを常備するサービスで、関東を中心に約700社が導入しているが、広島県では初めて。 脇地運送では、コンビニエンスストアの弁当やパン、菓子などで食事を済ませている社員が多く、健康面に配慮してサービスの導入を決めた。 従業員は、さばの味噌煮、ひじき煮、玄米ご飯などを1品100円から、オフィス内でいつでも購入できる。サービスの運用で必要な専用集金ボックスや使い捨て耐熱皿、冷蔵庫などの付属品は、おかんから貸与・提供を受けている。 おかんは、簡単社食サービス「オフィスおかん」を手掛けてきたが、サービスエリアを問わずに提供が可能な「オフィスおかん便」を開発。脇地運送は、送られてきた食材を冷蔵庫に収めたり、賞味期限や現金の管理などを行う。 おかんは、乱れがちな仕事と食事のバランス「ワーク・フード・バランス」の改善をコンセプトに2014年3月からサービスを開始しており、東京都や千葉・神奈川・埼玉の各県などに導入企業が広がっている。導入は従来の社食と比較して圧倒的に低いコストで福利厚生を充実させ、ワーク・フード・バランスを追求することができる。 金子社長(41)は「社内食堂が理想だが、中小企業では現実的に難しく、『ぷち社食サービス』という仕組みなら導入が可能だと考えた。少数精鋭の大事な社員には、健康でいて欲しい。少しでも健康管理をサポートしていきたい」と話している。(江藤和博) 【写真=さばの味噌煮などを1品100円から、オフィス内でいつでも購入できる】