物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

ランドピア、トレーラハウス販売強化 千葉・埼玉で需要旺盛 行政と丁寧に交渉

荷主

2017/07/03 0:00

 土地活用コンサルティングを手掛けるランドピア(吉田篤司社長、東京都中央区)は、トレーラハウスの販売を強化している。市街化調整区域への事務所開設の要望に対し、日本トレーラーハウス協会(大原邦彦代表理事)のサポートを受けながら、許認可を受けられるよう行政と交渉。その区域で許認可を受けられない場合は、代替地を用意するなど、顧客のコンプライアンス(法令順守)を重視した事業を展開している。(佐々木健)  4月にトレーラハウス事業に参入した。市街化調整区域への車庫開設などで培ったノウハウを生かし、建築・運輸行政の両面から許認可を得た上で、トレーラハウスによる事務所開設を手掛けている。  コンプライアンス対応を強化するため、事業参入と同時に、同協会に加入。サポートを受けながら行政の許認可調査を行い、承認される場合のみ、トレーラハウスの販売やレンタルなどの手続きを進める。  また、トレーラハウスが「建築物」とされないよう、ハウス部分と、それを積載するシャシー部分を個別に用意。シャシーは車検でナンバー交付を受け、また、電気やガス、水道などのライフラインは着脱方式で接続できるよう設計している。そうしたオプションは追加費用100万円ほどで用意できる。  トレーラハウス事業を扱うスペースプラス事業部土地開発課の横山恵介氏は、「千葉・埼玉の両県での需要が旺盛だ。自治体によって『建築物か否か』の基準が一定でない。更に、運輸支局の扱いでも、トレーラハウスを建築物と見て進出が認められない事例もある。許認可が下りない場合はハウスの販売やレンタルはしない」という。  許認可が下りない場合は、代替地の用意や類似事例などを基に、行政と丁寧に交渉を重ねる。現在、最短で2~2カ月半で事業計画変更などの必要書類を準備できる体制を整えている。  ランドピアはセルフストレージ事業で、全国400カ所以上にコンテナトランク事業を展開。他にも遊休地活用で多様なノウハウを持ち、トラック運送業界向けに耕作を放棄した農地や、市街化調整区域をトラック用駐車場に転用するなど多くの実績がある。 【写真=トレーラハウスと別に用意したシャシー部分は車検でナンバー交付を受けている】





本紙ピックアップ

手形・小切手廃止、「効率化つながる」評価

 紙の手形・小切手の利用が2026年度末で廃止されるのに向け、物流業界でも対応が進んでいる。銀行振り込みや電子記録債権などに切り替えた事業者からは、効率化につながるとして評価する声が多い。会員企業に対応を促すため、トラッ…

富士運輸「アスファルト原液輸送」、複数人運行&手当 

 富士商(藤田敏彦会長兼社長、山口県山陽小野田市)グループの富士運輸(阿部悦雄社長、同)は、運送会社の廃業・撤退が増えている道路舗道に使うアスファルト原液の輸送を、1台の車両を複数のドライバーが乗り回す運行体制とマルチス…

阪神港「CONPAS」実用化1年、意見すれ違い普及進まず

 阪神港で実用開始から1年以上経っても、コンテナの搬出入予約システム「CONPAS(コンパス)」の普及が進まない現状について、海上コンテナ輸送事業者とコンテナターミナル(CT)運営会社の意見が擦れ違っている。CT側は「事…

両備TC、ドライバーが貨物・旅客輸送を兼務

 両備ホールディングス(松田敏之代表取締役CSO=最高戦略責任者)の両備トランスポートカンパニー(両備TC、荒木一守カンパニー長)は、大阪支店(大阪府和泉大津市)で、一人のドライバーが貨物と旅客の輸送を兼務する多能工化を…

オススメ記事

手形・小切手廃止、「効率化つながる」評価

 紙の手形・小切手の利用が2026年度末で廃止されるのに向け、物流業界でも対応が進んでいる。銀行振り込みや電子記録債権などに切り替えた事業者からは、効率化につながるとして評価する声が多い。会員企業に対応を促すため、トラッ…

富士運輸「アスファルト原液輸送」、複数人運行&手当 

 富士商(藤田敏彦会長兼社長、山口県山陽小野田市)グループの富士運輸(阿部悦雄社長、同)は、運送会社の廃業・撤退が増えている道路舗道に使うアスファルト原液の輸送を、1台の車両を複数のドライバーが乗り回す運行体制とマルチス…

阪神港「CONPAS」実用化1年、意見すれ違い普及進まず

 阪神港で実用開始から1年以上経っても、コンテナの搬出入予約システム「CONPAS(コンパス)」の普及が進まない現状について、海上コンテナ輸送事業者とコンテナターミナル(CT)運営会社の意見が擦れ違っている。CT側は「事…

両備TC、ドライバーが貨物・旅客輸送を兼務

 両備ホールディングス(松田敏之代表取締役CSO=最高戦略責任者)の両備トランスポートカンパニー(両備TC、荒木一守カンパニー長)は、大阪支店(大阪府和泉大津市)で、一人のドライバーが貨物と旅客の輸送を兼務する多能工化を…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap